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IBMi海外記事2026.02.12

そして2つが残った:IBM、IBM i 7.4の営業活動を終了

Timothy Prickett Morgan 著

IBM i 7.4にとどまらなければならないやむを得ない理由があり、あるマシン用にIBM i 7.4のライセンスが必要という場合や、IBM i 7.4が、コードを大幅に修正することなく、そのままアプリケーションを稼働することができる最後のリリースであるという場合は、急いだ方が良いかもしれません。IBM i 7.4が販売されるのは、あと数か月間のみとなるからです。

IBMは、9月16日付けの 発表レター「AD25-0894」で、2026年4月30日をもってIBM i 7.4オペレーティング システムの販売を終了すると述べています。オペレーティング システムに無償でバンドルされてきたすべてのライセンス プログラム製品(LPP)を含め、また、別途課金されるプログラムも含め、数多くの他の関連するシステム プログラムも、7.4リリース レベルの営業活動終了日をもってIBMの製品カタログから削除されることになります。主なものは以下の通りです。

  • 5770-BR2: Backup, Recovery and Media Services(BRMS) for i
  • 5733-CY3: Cryptographic Device Manager for i
  • 5770-DBM: Db2 Mirror for i
  • 5770-HAS: PowerHA SystemMirror for i
  • 5770-NLV: National Languages for i
  • 5770-RD1: Content Manager OnDemand for i
  • 5733-WE3: Web Enablement for IBM i 1.1.1
  • 5722-WE2: Web Enablement for IBM i 5.3.1
  • 5770-WDS: Rational Development Studio for i

IBM i 用のWeb Enablementアドオンは、WebSphere Application Serverおよび他のプログラムをパッケージとしてインストールするための方法を提供します。言うまでもなく、WebSphereはオープンソースのApache Webサーバーをベースにしており、Web Enablementとは別々に入手することもできます。

2015年以降、2024年末まで、毎年、Fortra社によってまとめられている市場調査「 IBM i Marketplace Survey 」の生データ(つまり、2025年1月発表の調査結果レポートのデータ)を見てみると、IBM i 7.4は、2023年、2024年、および2025年版の調査結果(それぞれ2022年末、2023年末、および2024年末に調査を実施)では、すべてのオペレーティング システム リリース レベルを合わせたインストール ベース全体の約50%を占める傾向にあるようです。次の図をご覧ください。

IBM i 顧客ベースのユニーク顧客は約120,000であり、そのうち、比較的新しいハードウェアを利用しているのは約30,000のみで、残りの90,000は最新からは遅れを取ったハードウェアを利用しているというデータが正しいとすれば、顧客ベース全体でのオペレーティング システムの分布は、次の図のようになるでしょう。

このシナリオでは、IBM i 7.4は、マシン全体の約25%で、主力のオペレーティング システムということになります。IBM i インストール ベースが90,000、さらには75,000の顧客にまで縮小していると考えれば、IBM i 7.4はおそらくインストール ベースの35%~40%近くということになるでしょう(数多くのISVから話を聞きましたが、彼ら自身のインストール ベースの変化や現在のビジネスの状況から見て、縮小はその通りだと考えているISVは多いようです)。

営業活動の終了が、重要な意味を持つのは言うまでもありません。6か月以内に、ライセンスの購入ができなくなるからです。そして、そのことは、IBM i 7.1、IBM i 7.2、さらにはもっと古いリリースを使用している顧客が、現行のIBM i 7.5またはIBM i 7.6リリースへの踏み台としてIBM i 7.4を利用することができなくなることを意味します。これは、特に旧式のマシンをようやくアップグレードするというときによくあることです。最新リリースにするためには、いくつかのリリースを飛ばさなければならなくなることもよくあります(IBMは、最新リリースへアップグレードしようとするアカウント向けに、こっそり例外を設けて、アップグレードの踏み台としてIBM i 7.4を利用できるようにするかもしれません)。

この営業活動終了がもたらす影響で、本当に重要なことは、間近に迫るIBM i 7.4の標準サポートの終了です。OS/400 V5R3(2004年5月に発表)からIBM i 7.3(2016年4月に発表)までのすべてのリリースでの、営業活動が終了してから標準サポートが終了するまでの平均的な日数は394日でした。i5/OS V5R4では857日もの長い間隔でしたが、IBM i 7.3では155日のみでした。次の表をご覧ください。

クリックすると画像を拡大して見やすくすることができます。

IBM i 7.4の標準サポートの終了がいつになるか推測するのは難しいです。2026年9月かもしれませんし、2027年9月かもしれません。IBM次第です。IBMが、顧客に、最新のPower10またはPower11ハードウェア、およびIBM i 7.5またはIBM i 7.6リリースへ移行してもらいたい(ずばり、サブスクリプション料金で)と考えていることからすると、顧客がIBM i 7.4の延長サポートの料金を支払う必要が生じるようになるのも、もうすぐだろうと思われます。それは、2026年9月か、あるいは2027年4月ということになるでしょうが、おそらく、それより先ということにはならないでしょう。そして、ご承知の通り、延長サポートは非常に高価であり、標準のソフトウェア保守(IBM i 用語で、SWMA: Software Maintenance)に掛かる料金の何倍にもなります。

一度、記事を投稿した後に、読者からのご指摘があって気付いたのですが、これまで「標準サポート終了日」と呼ばれていたものは、「サービス レベルの変更日」へと呼称が変更されたようです。最初に投稿した時点では呼称の変更に気付かず、「標準サポート終了日」は不明としていましたが(前段落参照)、実際は、その日は2026年9月30日でした。その日に向けて、準備を始めた方がよさそうです。IBM i 7.4のSWMAにもっと多額の料金を支払うようにするか、より新しいハードウェアでのIBM i 7.5またはIBM i 7.6のサブスクリプションにアップグレードするかです。そうでなければ、まるでフリーズ ドライにでもするかのように、過去の時点で固まったままにして、マシンに悪いことが何も起こらないよう、ひたすら願うだけです。もちろん、後者は賢明な選択ではありませんが、そうする企業は非常に多いようです。

なお、同じ発表レターで、IBMは、2026年12月31日をもってDb2 Web Query for i のサポートを終了すると述べています。

訳注:IBM i 7.4の標準サポートは2026 年 9 月 30 日付けで終了いたします。また、延長サポートはさらにその3年後の2029 年 9 月 30 日に終了する予定です。

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