IBM、AIで強化されたOpenShift Container PlatformをPower Systemsに導入
Red Hat社がIBMの傘下にあることからすると、X86またはArmマシン上で稼働するRed Hatソフトウェアはいずれも、ゆくゆくはIBM独自のPowerプロセッサーおよびPower Systemsサーバー上で稼働するようになるはずです。しかし、もちろん、そうなるのには時間が掛かるため、Red Hatソフトウェアの中でも、Power Systemsベースのサーバーにとって重要となるものが他のシステム・ソフトウェアよりも優先されるでしょう。
皆さんと同じく、『 IT Jungle 』でも感謝祭の祝日の準備をしていた11月25日付けの 発表レター「AD25-1628」で、IBMは、Red Hat OpenShift Platform PlusがPower Systemsマシンで稼働できるようになると述べています。実際に、このソフトウェアは発表日に利用可能となっています。
OpenShift Platform Plusスタックは、10年以上前にGoogle社によってオープンソース化され、その後10万人近くの開発者の作業を通じて開発が進められてきたKubernetesコンテナ コントローラーの、Red HatのOpenShift Container Platform実装を基盤としています。これには以下のものが含まれます。
- OpenShift Container Platform。OpenShift Serverless、OpenShift Pipelines、およびOpenShift GitOpsでテストされ、統合された、Kubernetesに関連する機能が集められたものです。
- Advanced Cluster Security for Kubernetes。Kubernetesネイティブなセキュリティ レイヤーです。
- Advanced Cluster Management for Kubernetes。複数のデータセンターおよびパブリック クラウドにまたがるマルチクラスターKubernetesドメイン全体を含め、Kubernetesクラスターのエンドツーエンドの管理の可視化および制御を提供します。
- OpenShift Data Foundation Essentials。OpenShift環境にデータの効率性、回復力、およびセキュリティの強化を提供するクラスター データ管理サービス レイヤーです。
- Quay。グローバルなデータセンターおよびクラウド環境全体でコンテンツを管理するための、セキュリティを強化したプライベート レジストリ プラットフォームであり、クラウドネイティブおよびDevSecOps開発モデルおよび環境に焦点を当てています。
- OpenShift Lightspeed。OpenShiftコンソールに統合され、OpenShiftインストレーションの管理の支援に使用される生成AI仮想アシスタントです。
これらの機能がすべて含まれているとすると、これは、IBM i のようなタイプのOpenShiftの実装であるようにも思われ、また、オプション機能が豊富で、統合性が高いことからすると、Power Systemsのショップには、ベースのOpenShift Container Platformよりも、おそらくこちらの方が好まれるだろうと思われます。
OpenShift Container PlatformがX86プラットフォームに初めて登場したのは、2015年6月のことでした。Red HatはDockerコンテナを採用し、それらをLinuxコンテナに追加して、Kubernetesオーケストレーションでそれらすべてをまとめました。Red Hatは、2020年2月に、IBMのSystem zおよびLinuxONEメインフレーム向けにOpenShift Container Platformを提供し、2022年3月に、一部のArmインスタンスでそれを利用可能にしました。OpenShift Platform Plusは、2021年4月に、X86プラットフォームに初めて登場しました。そしてこれからは、Red Hat Enterprise Linuxを稼働しているPower Systemsサーバーでそれを利用できるようになりました。かなり多くのIBM i のショップが、それをLinuxコンテナ プラットフォームとして使用するということになりそうです。
