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IBMi海外記事2026.09.08

Power11のIBM i P05エントリー マシンがようやく登場

Timothy Prickett Morgan 著

他のすべてのPower SystemsマシンでIBMが1年前に導入したPower11プロセッサーをベースにした、新たなエントリー「Bonnell+」Power S1112サーバーが先週公開され、7月24日より、ほぼ世界の至る所で出荷開始されます。例外として、Power S1112は台湾では9月14日に出荷開始され、中国およびインドでは12月11日に出荷開始されるということです。

Power11サーバー ファミリーの他のマシンは昨年7月8日に発表されましたが、Power11ラインアップには、IBM i オペレーティング システム向けの最も低いP05ソフトウェア ティアに属するマシンはありませんでした。Power10コアの中にすでにどれくらいのパフォーマンスがあるかを考えると、そのことが実際に問題であったかどうかは議論の余地があるかもしれません。いずれにしても、私たちは昨年7月にすべての製品ラインが発表されると予想していましたが、そうはなりませんでした。そしてIBMは、ハーフワイドのBonnellサーバー(私たちはBonnell+マシンと呼んでいます)に対するアップデートは、2026年まではないだろうと述べていました。ビジネス パートナー コミュニティで話をしたほとんどの人は、Bonnell+マシンが2026年第1四半期に登場すると予想していました。一番多く挙げられた時期は3月でした。その後、私たちは、4月下旬のPOWERUp 2026 IBMミッドレンジ システム カンファレンスの頃と予想しました。しかし、そうはなりませんでした。次いで、私たちは、5月上旬のTHINK 2026 IBMパートナー カンファレンスと予想しました。そして、その予想も外れます。それに加えて、予想されていたIBM i 向けテクノロジー リフレッシュもありませんでした。どうして両者が7月15日に発表されたのかは、ちょっとした謎です。

Power S1112ハードウェアについては、IBMは、2025年の夏の時点でPower10ベースの「Bonnell」マシンの在庫を抱えていて、Power11「Bonnell+」マシンを発表する前にそれらを販売したかったのだと私は思います。それゆえの遅延。これは単なる憶測であり、内部からのリーク情報ではありません。Bonnell+システムは、元々、2026年の3月四半期に予想されていました。その後、噂では7月に後ろ倒しされたということでした。そして、その噂が本当だったということになります。昨秋からメモリーおよびフラッシュ価格が高騰しているため、たとえBTO(受注生産)モデルに変わったとしても、IBMが、手元にある在庫は販売したいと考えることに疑いの余地はありません。

Power S1112のエンクロージャーは、元となるPower10ベースのBonnell Power S1012(最初のPower10マシンが発表されたほぼ2年後の2024年5月に発表)によって使用された同じハーフワイドで高さ2Uのサーバー スレッドです。そのため、ある意味、今回のPower S1112の発表は、前身のPower S1012より早めだったと言えるでしょう。IBMは、Power11 Miniマシンで、OMIメモリー カードをDDR5メモリーにアップグレードしています。また、他のPower11システムのラインアップがそうだったように、Power11チップへの移行に伴うプロセッサー性能およびワット当たり性能が改善しています。

発表レター「AD26-0122」に記されているように、Power S1112には、2つの異なるプロセッサー カード オプションがあります。多くのエントリーIBM i のショップでは、フィーチャー「#EJMT」のプロセッサー カードが候補となるでしょう。これは、1~4つのPower11コアを搭載でき、ベース3.6 GHz(最大4 GHz)で稼働することができます。このマシン(IBM i 向けのP05ソフトウェア ティアに属するマシン)には、ラックおよびタワー構成の両方が用意されています。また、このプロセッサー カードを永続的に1つのアクティブなコアにダウングレードしてそうしたP05クラス マシンにすることができる、フィーチャー「#2319」があります。フィーチャー「#EJSV」では、Power11チップ上の16個のコアのうちの10個のコアがアクティベートされ、3.05 GHzのベース スピードで動作し、最大クロック スピードは同じく4 GHzです。このカードは、P10 IBM i ソフトウェア ティアに属します。

以下は、トップ カバーを開けた状態のBonnell+スレッドを上から見た図です。

Power S1112のスペック シート によると、IBMのCPW(Commercial Processing Workload)ベンチマーク テストでは、このマシンで使用される4コアのPower11チップは117,300で、10コアのバリアントは4コアIBM i 区画で116,500だということです。また、IBMによるスペック シートでは、Power S1112は、Power9ベースのPower S914 Miniに比べてコア当たり2倍の性能を提供し、Power S814 Miniの3倍のコア当たり性能を提供すると付け加えています。今後の記事では、価格情報に加えて、すべてのPower S1112プロセッサー コアのより詳細なCPW値についても掘り下げる予定です。

私が見た時点では、 IBMのIBM i システム価格情報ページには、IBM i 構成のPower S1112はまだ掲載されていなかったようですが、これは、まだ出荷されていないからかもしれません。しかし、たとえ何であろうと、生成AIブームによって供給できる以上の需要が生み出されたことによる、すべてのシステム メーカーを打ちのめしてきた、システム、CPU、DRAMメモリー、およびフラッシュ ストレージのコスト増を考えると、2つのコアがアクティブで、64 GBのメモリーおよびフラッシュを備えたベースIBM i マシンが25,000ドルまたは30,000ドルという時代はとっくに終わってしまったように思われます。

Power S1112には、4つのDDR5ベースのOMI(OpenCAPI Memory Interface)メモリー スロットがあります。これらは、最小で1つの64 GBのカード(32 GBのDIMMのペア)、最大で4枚の128 GBのDIMM(ペアになって256 GBのメモリー)で構成することができます。たとえ何であろうと、容量だけでなくメモリー帯域幅を最大化するために、必ず、システムの4つのメモリー スロットをすべて埋めるようにします。ちなみに、これらのDDR5 OMIメモリー カードは、4 GHzまたは4.8 GHzで動作しますが、どのカードがどちらのスピードで動作するかははっきりしていません(これは、Power S1112向けのRedbookが公開されたら分かるでしょう)。これは特に高速というわけでありません。ArmおよびX86 CPUは、最近では帯域幅を上げるために8.8 GHz DDR5メモリーを使用しているからです。

Power S1112は、4つのPCI-Expressスロットを搭載しています。すなわち、一対のPCI-Express 4.0 x16スロット(ハーフハイト、ハーフレングス)と、一対のPCI-Express 4.0 x8スロット(同じくハーフハイト、ハーフレングス)です。IBMが実際にBonnell+システム ボードを設計し直していたとしたら、これらは、2年以上前のPower10ベースのBonnellマシンに遡るPCI-Express 4.0スロットの2倍の帯域幅のPCI-Express 5.0スロットになっていたでしょう。

ストレージに関しては、Bonnell+システムは、4つのNVM-Expressスロットを搭載し、合計で最大12.8 TBの容量を収容することができます。Bonnell+マシンのラック バージョンは、PCI-Express拡張ドロワー(フィーチャー「#ENZ0」)を1つ搭載することができます。これには、6つのPCI-Express 4.0デバイスを収納することができます。マシンには、1つの4ポート1 Gb/秒Ethernetアダプター、または1 Gb/秒、10 Gb/秒、または25 Gb/秒の1つのポートをサポートするEthernetアダプターのいずれかが付属します。これは、今の時代では十分な帯域幅ではありません。

Power S1112は、もちろんAIXおよびLinuxも稼働することができます。IBMが販売したどれくらい多くのBonnellマシンがAIXまたはLinuxを稼働しているでしょうか。システムは、AIX 7.2および7.3、IBM i 7.4、7.5、および7.6だけでなく、Red Hat Enterprise Linux 9.6および10.2、SUSE Linux Enterprise Server 15 SP7以降または16もサポートします。

従来のエントリーPowerマシンや、オンプレミスおよびクラウドにおける現行のX86およびArmシステムと、Power S1112との比較検討を行うべく、詳細な情報を鋭意収集中です。もしIBMにPower S1112の見積りを依頼するようでしたら、IBMから聞いたことを私たちに共有してください。参考にさせていただきます。

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