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IBMi海外記事2026.06.10

Bob 1.0ユーザー、ある機能が提供されていないことに困惑

Alex Woodie 著

3月下旬のBob AIコーディング ツールの公開は、IBM i コミュニティによる期待をもって迎えられただけではなく、IBMによる派手な宣伝も伴いました。しかし、ある機能が提供されていないこともあり、Bobに対する初期の反応は様々でした。

Bobは、開発者が様々な言語およびプラットフォームでコードを理解、ドキュメント化、および生成するのを支援するように設計された IBMの新たなAIツール です。IBM i サーバーでは、Bobは、CL、SQL、DDS、およびCOBOLだけでなく、RPGもサポートします。一方、他のプラットフォームではその他の言語もサポートします。IBMは、 昨年秋にBobを発表し 、3月24日にBobの最初のリリースを公開しました。

Bobの現行リリースでは、Bobが動作するためには、ユーザーはすべてのコードをPCにダウンロードしなければなりません。これは、一部のユーザーには期待外れだったようです。

「Bobのプレリリース バージョンをしばらく試用してみましたが、ソース ファイルおよびライブラリーを処理する機能を含めて、BobはIBM i 接続を利用しないことから、私は使用するのを止めました」と、シカゴ地域のあるIBM i プロフェッショナルは述べています。「私はBobの正式リリースを楽しみにしていました。これらの制限に対策が講じられると期待していたからです。しかし、そうではありませんでした。」

ミネソタ州ロチェスターでシステム管理およびアプリケーション開発を担当するIBM i ビジネス アーキテクトのTim Rowe氏は、先週の 「IBM i Guided Tour」ウェビナー で、この制限について認めています。

IBMは、Premium Package for i およびPremium Package Expansionの提供を予定しています。

「現在、このソースはすべて私のPC上にあります。現在、公開されているBobのベース バージョンでは、それはPC上です」とRowe氏は述べています。「それは、実際、プレミアム パックの不可欠な要素となる重要な機能の1つです。すなわち、ローカル ワークスペースからではなく、IBM i 自身から、ソースに接続し、読み書きする機能です。それは今後導入される機能です。」

Rowe氏によれば、IBMは、今月末にニューオリンズで開催される COMMON POWERUpカンファレンスで、「Premium Package for i」を発表する予定であり、第2四半期末までには提供開始されるということです。また、エンドツーエンドのSDLC(ソフトウェア開発ライフサイクル)サポートを提供する「Premium Package Expansion」も予定されているということですが、提供時期については示されませんでした。

BobでネイティブIBM i 接続が提供されない点については回避策があるとRowe氏は述べています。顧客はMCP Serverを使用することで、そうしたIBM i 接続を実現することができると彼は述べます。「ただし、それほどシームレスにはなりません」とRowe氏は述べています。「プレミアム パッケージ サポートを利用可能になったときに使用できるようになるツールとは、品質的に同じではありません。」

一方、前出のシカゴのIBM i プロフェッショナルは、IBM i およびRPGをしっかりサポートしていると彼が感じている、 Anthropic社のClaudで前に進んでいます。「Claudは、IBM i ソース ファイルを読み取ることができ、RPGをかなり上手に処理してくれます」と彼は述べています。

Bobは、VS Codeのプラグインとして動作します(VS Codeは、Microsoft社によるWebベースのIDEで、Liam Allan氏によるCode for i プラグインのおかげでIBM i コミュニティで人気を集めています)。しかし、Rowe氏によれば、Bobは、実際には、RDi(IBMのファット クライアント統合開発環境(IDE))だけでなく、VS Codeを完全に代替するものでもあるということです。

各種Bobパッケージの料金は、3月上旬にBob 1.0の記事でお伝えしたものと変わりありません(画像クリックで記事を表示)。

「私は、もうVS Codeを使用する必要はありません」とRowe氏は「IBM i Guided Tour」で述べています。「VS Codeをダウンロードして、私のPCにインストールする必要はありません。BobはVS Codeを代替するものです。インストールするBobにはVS Codeが含まれています。本質的には同じであるかもしれませんが、いずれにせよ、私たちはそのサポートですべてのVS Codeを利用することになります。したがって、なくなるわけではありません。PCにインストールするのがBobだというだけのことです。VS Codeをインストールする必要はありません。」

また、Rowe氏は、Bobのユーザー データの保存方法に関するいくつかの問題についても取り上げています。ユーザーが、RPGコードの分析やSQLの生成などの機能の実行をBobに求めると、Bobは大規模言語モデル(LLM)を呼び出して、関連のあるユーザー データをIBM Cloudで稼働しているLLMに渡します。そのユーザー データは1つのことのために使用されるだけだとRowe氏は述べています。すなわち、ユーザーから出された命令を実行することです。

IBM i サーバーとPC上で稼働するBob、およびPC BobとIBM Cloudとの間でのネットワーク接続はすべて暗号化されているとRowe氏は述べます。Bobセッションが終了すると、データはIBM Cloudから削除されます。

「データはそこに保存されません」とRowe氏は述べています。「そのため、サイン アウトして次の日に戻って来ると、クラウドにアップされていたすべてのデータがなくなっています。Bobはもう覚えていません。また、ユーザーのデータが、モデルのトレーニングに使用されることは決してありません。そのため、それは、他の選択肢と比較して、確実にBobの大きな差別化要因の1つです。」

Rowe氏によれば、IBMはBobではセキュリティを重要視しており、顧客が必要とするエンタープライズ機能をすべて提供するということです。

「Bobは、エンタープライズ ソリューションであることが意図されています」と彼は述べています。「私たちのエンタープライズ顧客は、期待するだけではなく当然求める、セキュリティ、規制、ガードレール、IP保護を提供するツールを使用して、AIを活用したコード開発を行うことができます。」

【 訳注 】
2026年5月21日付けの発表レター「IBM IBM Bob向けに、プレミアムパッケージの注文オプションを提供しています」において、同年6月24日付けでIBM Bob Premium Package for i が利用可能になる旨発表されました。これによりBobが直接IBM i ライブラリにアクセスできるようになります。

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