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IBMi海外記事2026.08.06

IBM、IBM i 向けBobプレミアム パックを公開

Alex Woodie 著

IBM i 上にあるソース コードで作業できないことに不満を感じていたBobの早期ユーザーは、IBMが5月に発表し、6月に提供開始予定のBob Premium Packageで、その機能がもうすぐ利用可能になると聞いて喜ぶことでしょう。また、Premium Packageには、他にも、新たなモード、スキル、およびツールなど、IBM i 開発者にとって有用ないくつかの新機能が含まれています。

IBMのBobの最初のバージョンは、開発者がRPGおよび他のIBM i 言語でコードを理解、ドキュメント化、および生成するのを支援するAIツールということでしたが、IBM i コミュニティには概ね好評を博したようです。先日、ニューオーリンズで開催された COMMONのPOWERUpカンファレンスでは、IBMのコーディング コパイロットに対する大きな関心が寄せられました。カンファレンスでは、一般的なAIトピックに関する数十ものセッションは言うまでもなく、特にBobに関する 6つ以上のセッション が開催されています。より広いITの世界でAIコーディング ツールが急速に普及しているため、IBM i コミュニティは、自分たちのIBM i 固有のAIツールを手にできることを心から喜んでいるようです。

Bobに関する様々な良いニュースがあるにもかかわらず、ある1つの厄介な機能が欠けていることは、一部の潜在的なBobユーザーにとっては絶対に譲れないことでした。すなわち、BobがAIの魔法のような効果を発揮するためには、ソース コードがPC上またはGitリポに置かれている必要があるという要件です。それは、従来通りのやり方で開発を行うIBM i 開発者には不可能であることを意味しました。ソース メンバーは直接IBM i 上のQSYSファイル システムに置かれているためです。

「Bobのプレリリース バージョンをしばらく試用してみましたが、ソース ファイルおよびライブラリーを処理する機能を含めて、BobはIBM i 接続を利用しないことから、私は使用するのを止めました」と、あるIBM i プロフェッショナルは 4月の『 IT Jungle 』の記事で述べています。「私はBobの正式リリースを心待ちにしていました。これらの制限に対策が講じられると期待していたからです。ところが、そうではありませんでした。」

BobはIBM i ユース ケースに取り組むことができる

良い知らせは、 IBMが5月21日に発表 し、6月24日に提供開始予定のIBM Bob Premium Package for i で、この機能がもうすぐ利用可能になるということです。

IBMのアプリケーション開発およびシステム管理担当シニア テクニカル スタッフ メンバー(STSM)の肩書きを持つようになったTim Rowe氏が、POWERUp 2026で行ったBobに関する基調講演によると、Bobは、IBMがCode for i(幅広く使用されているWebベースのIDE、VS CodeがIBM i に接続できるようにするVS Codeプラグイン)で使用するのと同じネイティブIBM i 接続を利用するということです。

しかし、それだけではありません。QSYS内にあるソース コードのネイティブ サポートに加えて、Bob Premium Packageは、新たなIBM i Developer Modeなど、他のいくつかの機能ももたらします。Rowe氏によれば、IBM i Developer Modeは、実質的にBobを本格的なIBM i 開発者に変えるということです。

「モードは、基本的にペルソナのようなものです。モードは、「私たちが行おうとしているアクティビティはこのようなことだ」ということをBobが理解するのを支援します」と、Rowe氏はCOMMONの基調講演で述べています。「そのため、私たちがこのモードで行ってきたことは、「これから開発を行う。必ずしもPython向けに開発するわけではない。必ずしもJavaまたはNode.js向けに開発するわけではない。まさしく、IBM i ネイティブの言語、RPG、COBOL、DDS、SQL、およびCLを中心に開発を行いたい」ということをまとめて枠組みにする支援をすることです。目指すのは、そのようなタイプのコードを修正しようとしているときに、私たちのプラットフォームの複雑さやユニークさが考慮されるようにすることです。」

また、Premium Packageは、BobがIBM i で特定のタスクを実行することを可能にする約40の新たなスキルおよびワークフローも導入します。Rowe氏によれば、たとえば、スキルの1つは、レコードレベル データベース アクセスをSQLに置き換えることに焦点を当てているということです。また、単体テスト ケースを作成することも、Bobが処理できるようになるもうひとつのタスクです。ビジネス ルールの抽出、コードのコンパイル、表示装置ファイルの生成、およびRPGの固定フォーマットからフリーフォーマットへの変換は、Bobのベース バージョンにはない、Bobのプレミアム バージョンに新たに追加されるスキルです。

BobはIBM i と対話処理することができる

BobはPremium Packageでこれらのツールを使用できるようになります(画像提供: Tim Rowe/IBM)。

「スキルは、Bobにそうしたコンテキストを与え、「タスクを実行したい。どのように行うか。最適な方法は何か。Bobが認識している必要がある罠や落とし穴(gotchas)にはどのようなものがあるか」ということについて明確にするための方法です」とRowe氏は述べています。「それらは、私たちがこれらの様々なユース ケースに組み込んでいることです。」

Rowe氏のプレゼンテーションによると、Bob Premiumでは、たとえば、QSYSまたはIFSの読み書き、CLコマンドおよびSQLステートメントの実行、5250セッションの開始、およびライブラリー リストの管理など、約30の専門的なツールがもたらされるということです。

また、Premium Packageは、BobにRAG(retrieval-augmented generation: 検索拡張生成)機能のサポートも導入します。RAGは、ビジネスからの特定の情報で大規模言語モデル(LLM)を強化する手法です。このケースでは、IBMは、System/36時代のRPGの「サイクル」はどのようなものなのか、IBM i でSQLサービスを呼び出すにはどうすればよいかなど、IBM i 特有の情報でBobを強化します。

「RPG CaféのようなWebサイトで公開されているすべての情報を入手することができ、私たちのコンパイラー リーダーのブレーンであるBarbara Morrisのお知恵を拝借できるようになっています。そうした情報を入手して、Bobに提供できるようになるということです」とRowe氏は述べています。「私たちは、SQLでも同じようなことを行えるようになっています。その言語モデルにとっては目新し過ぎるかもしれないSQLサービスに関する詳細なSQL情報をBobに供給できるようにします。Bobは、はるかに幅広い情報を利用できるようになっており、よりうまく機能させるために作成したタスクを実行できるようになっています。」

BobはIBM i - Retrieval Augmented Generationを理解する

IBMは、BobのPremium PackageにRAG機能を追加します(画像提供: Tim Rowe/IBM)。

IBMは、BobのPremium Packageを3通りの方法で販売します。顧客は、個人向け月額サブスクリプション、エンタープライズ向け月額サブスクリプション、または「Enterprise Authorized User Advanced Support(企業向け許可ユーザー上位サポート)」向け月額サブスクリプションで利用することができます(ただし、「Advanced Support(上位サポート)」が何を意味するのかはすぐにははっきりしません)。

IBMは、Bobのトライアル バージョンを提供しています(30日間無償)。Bobのベース バージョンは、Bob Proと呼ばれ、40 Bobcoin(リソース ユニット(RU)とも呼ばれる)が付属します。Bob Proは、1ユーザー当たり月額20ドルが掛かり、サポート料金は月額3ドルです。また、ユーザーは月額20ドルで40 Bobcoinを追加購入することができます。Bob Pro Plusは、160 Bobcoinが付属し、月額60ドルが掛かります(サポート料金は月額9ドル)。ユーザーはさらに60ドルで追加の160 Bobcoinを購入することができます。Bob Ultraは、500 Bobcoinが付属し、月額200ドルが掛かります。サポート料金は月額30ドルです。Bob Ultraでは、200ドルで追加の500 Bobcoinを購入することができます。

Bob Enterpriseには、Bobの基本機能が含まれており、さらに、詳細な使用状況レポート、個人およびチームのクォータ管理、およびシングル サインオン(SSO)統合など、いくつかの機能が追加されます。顧客はBobクライアント向けのサブスクリプションを購入する必要があり、これは1ユーザー当たり月額20ドルです。また、顧客はBobcoinを購入する必要もありますが、これはBobユーザー間でプールすることができます。Bob Enterprise向けの1 RUは、月額約500ドルです。また、Bob Enterpriseプール利用RUサポートの料金は、年額75ドルです。

また、IBMは、Premium Package for i の拡張機能にも取り組んでいます(IBMはこれをPremium Package Expansionと呼んでいます)。IBMのプレゼンテーションによると、Premium Package Expansionは、ソフトウェア開発ライフ サイクル(SDLC)オーケストレーションとともに、「エンド ツー エンド」(私たちにもその意味は明らかでありません)のような新たな機能を導入するということです。詳細については、IBMのBobサイト( bob.ibm.com/)を参照してください。

(訳注:日本における料金について詳細は、ベル・データの担当営業などにお問い合わせください)

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