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IBMi海外記事2026.05.27

IBMのIdeas Portalで好評を博しているIBM i のアイデア

Alex Woodie 著

早春を迎えました。これが意味するのは、テクノロジー リフレッシュ(TR)の時期が近づいているということです。IBMは、IBM i オペレーティング システムおよび関連製品にどのような新機能を追加するのでしょうか。IBMおよびその最も身近なビジネス パートナー以外は知らないかもしれませんが、次のIBM i TRでどのような計画が進められているかについては、IBM Ideas Portalを調べることで見当が付けられることもあります。

IBM Ideas Portal は、IBMが 2016年にWebベースの投票およびランキング方式を採用して正式なものとして公開した、IBM Request for Enhancement(RFE)プロセスの後継となる形で 2022年 に実装されました。Ideas Portalは、 COMMON Americas Advisory Council(CAAC)、 COMMON Europe Advisory Council(CEAC)、 Large User Group (LUG)、およびIBMのISV Advisory Councilと並んで、IBM i の機能強化に関する情報提供のための5番目の公式な窓口として機能しています。

IBM Ideas Portalは、ここ何年かの間、IBM i プラットフォームに対する新たな機能、修正プログラム、およびアップグレードに関する提案の実り多い供給源となっています。IBM i コミュニティは、ここ何年かの間に、IBM i プラットフォーム向けに約4,860件のアイデアを提案してきました。それを受ける形でIBMは、提案された要望の約28%についての機能修正を提供しています。その一方で、「Not under consideration(未検討)」、「Functionality already exists(機能がすでに存在)」、または提案内容に「Is a defect(不備あり)」というようなタグを通じて約43%を却下しています。それらのアイデアのうち、約22%は「Future consideration(今後検討予定)」としてタグ付けされ、約3%は「Submitted(提案受付済み)」とされており、そして約1%が「Under review(レビュー中)」となっています。現時点では、「Planned for a future release(今後リリース予定)」となっているアイデアは1件のみであり、他の2件のアイデアは、IBMは「Needs more information(さらなる情報が必要)」としています。

IBM Ideals Portalに投稿されたすべてのIBM i に関するアイデアのステータスです。

以下に、2025年10月1日以降に投稿された最も人気の高い11件のアイデアを紹介します。まずは一番人気のアイデアから見てみましょう。これらは、得票数、レビュアーによるコメント、およびその他の考慮事項を踏まえて選ばれた、15票以上を獲得していて、まだIBMによって却下されていない、かつ、コミュニティで共感を呼んでいるアイデアです。

「アウトソーシング プロバイダーとして数多くの顧客および何百ものLPARを管理しているため、マシン コードのダウンロードは1日当たり25件までという現行の制限のせいで、困難な状況に直面することがよくあります。この制限は、バージョン間にまたがるクロスリファレンスPTFのダウンロードが必要となることが多い、複数のOSリリース アップグレードなど、必須のタスクを実行する私たちの対応能力に著しい影響を与えています。fixexp@us.ibm.comへのメールを介してダウンロード キャパシティの追加を要望する既存のプロセスでは、承認に通常1~2週間を要し、また、短期間しか有効でありません。結果として、要望を繰り返し行うことが必要になり、運用の遅延が生じます。特定のPTFの即時のダウンロードおよび適用を必要とするアクティブなIBM i のケースを処理している間に1日の制限に達してしまうこともあります。その場合、翌日になるのを待つか、代わりに使えるIBM IDを社内で探すことを余儀なくされます。マシン コードPTFのダウンロード制限を増やしてほしいという要望を送ったら1時間以内に承認が受けられるような、簡素化され、自動化されたソリューションをIBMに実装してもらえるよう提案します。」 このアイデアは12月9日に投稿され、94票を獲得し、なかなか活発な議論を巻き起こしました。IBMは、PTFダウンロードの数を、1日1ユーザー当たり、50オーダーに増やすことによって対応しています。しかし、それでは十分でないと言うユーザーもいるようです。IBMは、Fix Centralチームと連携して、「これらの問題を調査」するべく取り組んでいると述べています。

「SQLには、定位置パラメーターの代わりに、キーワード パラメーターの使用も選択できる素晴らしい機能があります。私が提案するアイデアは、RPGのプロトタイプ プロシージャー呼び出しも、キーワード パラメーターを使用するオプションで拡張するということです。. . .(中略). . . 。この新たな構文には、以下の利点があります。可読性の向上。省略されたパラメーターは%passed(...)でチェックできるため、後方互換性は保たれる。新たなプロトタイプは必要ないが、名前付きでないパラメーターがそのプロトタイプで使用される可能性はない。SQL構文と整合。Python、Ruby、またはSwiftのような他の最新の言語と整合。」 このアイデアは12月1日に投稿され、40票を獲得しています。今後のリリースに向けて検討中です。

「有効期限満了時やCHGPWDの実行時にパスワードを変更する場合に、現在の/新しいパスワード フィールドにブランクまたは非英字が入力されると、CPF5222 「Name is not correct(名前が無効)」というメッセージが表示されます。しかし、このメッセージでは、詳細が表示されるまで、エラーの説明が明確ではありません。メッセージ タイトルだけでエラーが明確に分かるように言い回しを改善してほしい」 このアイデアは11月5日に投稿され、32票を獲得しています。IBMは、このアイデアをリリース候補となるアイデアとして使用すると述べており、「Future consideration(今後検討予定)」としてタグ付けられています。

「フィールド参照ファイルを使用してコピー ソース内のフィールドを定義する方法が欠落していると私は思います。それは、LIKE()の拡張バージョンでも、新たなLIKEFLD()でもよいかもしれません。たとえば、
dcl-s myField1 LIKEFLD(fldref.format2 : myField : +5)
dcl-s myField2 LIKE(fldref.format1/myField : +5)
当然のことながら、データ構造で定義されたフィールドは、同じキーワードを使用します。「+5」は、LIKE()キーワードから伝わっている長さ調整です。現時点では、フィールドのサイズをハードコーディングするか、テンプレート データ構造を作成する必要がありますが、テンプレートを使用する場合の問題は、約5000のフィールドが定義されてしまうことです。そのため、後者の解決策は、あまり使用されません。」 このアイデアは11月10日に投稿され、29票を獲得しています。IBMは、これは既存のアイデアと重複しており、今後検討予定であると述べています。

「SQLストアード プロシージャーおよびユーザー定義関数を呼び出す際は、パラメーターは引数リスト(すなわち、パラメーターに名前を付けて、その名前付きパラメーターにパラメーター値を割り当てる)で渡すことができます。(プロトタイプ)プログラムおよびプロシージャーを同じ方法または似たような方法で呼び出すことができると助かると思います。パラメーター名は、プロシージャー インターフェースから付けることもできます(または、この呼び出し方式を使用したい場合は、プログラマーはプロトタイプでパラメーターに名前を付けることを強いられるかもしれません)。オプションのパラメーターまたは省略されたパラメーターは、スキップされるだけです。パラメーターがたくさんあるプログラムおよびプロシージャーでは実に有用でしょう。また、読みやすくなり、コーディングしやすくなるでしょう。」 このアイデアは2月27日に投稿され、25票を獲得しています。これは、「Future consideration(今後検討予定)」としてリストされています。

「現在、SQL HTTP関数は、HTTP/1.1をサポートしているようです。あるベンダーから、HTTP/2がAPIで使用されるようにすることを要望されています。」 このアイデアは10月28日に投稿され、21票を獲得しています。これは、現時点で「Future consideration(今後検討予定)」としてタグ付けられています。

「現在、PTFのロードおよびインストールに先立ってPTFカバー レターを確認する際に利用可能な、管理者の助けになるツールがありません。典型的なデプロイメントでは何千ものPTFがあるため、そのようなツールがあったら助かると思います。それぞれのカバー レターを適時に人力で確認することは不可能です。数か月掛かることもありそうです。そのツールには、導入されるPTFパッケージに適用されるすべてのカバー レターをダウンロードし、特別またはアクティベーション指示の除外を考慮に入れた上で、人力で確認する必要があるカバー レターの量を絞り込めるようにする機能を備えてほしいと思います。」 このアイデアは、2025年10月9日に投稿され、17票を獲得しています。CAACは、IBMがこれを優先度「中」の項目とみなすよう勧告しています。IBMは、このアイデアを「Future consideration(今後検討予定)」に分類しています。

「CLPまたはCLLEプログラムのソースを検索するときには、ソース ファイル(たとえば、QCLSRC)を指定しなければなりませんが、IFS(たとえば、/HOME/USER/CLLE/)を指定することは不可能です。したがって、このアイデアは、RTVCLSRCコマンドにSRCSTMF()パラメーターを追加するというものです。」 このアイデアは、2025年10月24日に投稿され、29票を獲得しています。IBMは、このアイデアをリリース候補となるアイデアとして使用すると述べており、これを「Future consideration(今後検討予定)」としてリストしています。

「現行プロシージャーの名前を返すRPG組み込み関数%PROCがありますが、現行プログラムの名前についても同じようなものがあってもよいと思います。もちろん、これはプログラム状況データ構造から取得することができますが、組み込み関数でも取得できた方が便利でしょう。」 このアイデアは1月4日に投稿され、19票を獲得しています。現時点で、「Future consideration(今後検討予定)」としてリストされています。

「現在、5733ICC製品(IBM Cloud Storage Solutions for i)のQicc_list_files_in_cloud APIはうまく機能していません。そして、アップロードされたファイルおよび/またはCOSに内に存在しているファイルをリストするための代替機能はありません。」 このアイデアは1月7日に投稿され、18票を獲得しています。このアイデアには、現時点で「Submitted(提案受付済み)」というタグが付けられています。

「ある顧客をSAAS LPARから顧客独自のLPARへ移動する場合に、すべての権限リストを取得するには、すべてのユーザー プロファイルを復元しなければならなくなります。このSAAS LPARは、複数の顧客を稼働しており、1500以上のユーザー プロファイルがあります。約40人のユーザーを持つある顧客を移動したいという場合には、これは非常に厄介です。この顧客が使用する権限リストのみを復元できるのだとしたらよいのですが。」 このアイデアは10月15日に投稿され、8票を獲得しています。CAACは、IBMがこれを優先度「中」の項目とみなすよう勧告しています。IBMは、このアイデアを「Future consideration(今後検討予定)」に分類しています。

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