IBM Power Systems の複数のモデルが拡張され、重要な I/O オプションがエンタープライズ・サーバーとスケールアウト型サーバーの両方に対して追加されました
Power Systems™のエンタープライズ・サーバーとスケールアウト型サーバーでは、プロセッサー、メモリー、および I/O の以下の機能拡張を使用できます。
○ 新規拡張オプションにより、 IBM® Power® E880 サーバーを最大 192 コアまで拡張できます。
○ IBM Power E870 サーバーでは、そのメモリーが最大 8 TBまで倍増します。
○「D モデル」の IBM Power 770 サーバーから Power E880 サーバーへの新しい同一シリアル番号アップグレード・パス。
○ IBM Power E870 および E880 システム・ノードごとの 4 個の PCIe Gen3 I/O ドロワーにより、PCIe スロットの数が倍増します。
○ IBM Power S822L サーバーでは、新しい 16 コア 4.1 GHz 構成を使用できます。
○ IBM Power S822 サーバーでは、新しい 8 コアおよび 16 コアの 4.1 GHz 構成を使用できます。
○ IBM Power S814 および Power S824L サーバーでは、そのメモリー容量が倍増します。
○ PCIe Gen3 I/O ドロワーはスケールアウト型サーバーでサポートされ、より多くの I/O スケーラビリティーが提供されます。
○ Power S814 ラック・マウント型モデルでは、110 V 電源機構オプションを使用できます。
○ Power S824L サーバーでは、追加の I/O オプションおよびオプションの GPU を使用してより多くの構成上の柔軟性が得られます。
○ 新しい PCIe3 アダプター:
- SR-IOV 機能を備えた 4 ポート 10Gb イーサネット・アダプター
- 2 ポート 56Gb FDR InfiniBand アダプター
- 2 ポート 10Gb NIC/RoCE イーサネット・アダプター
○ SR-IOV サポートが、より多くの IBM POWER8™サーバーに拡張されています。
○ 新しい 1.8 TB 10k rpm ディスク・ドライブは、ストレージ占有スペース密度を高めます。
○ 新しい 600 GB および 1.2 TB 10k rpmディスク・ドライブは、4k ブロック構成の柔軟性を高めます。
○ IBM i は、4 ポート 10Gb イーサネット・アダプターおよび IBM FlashSystemR 900 に対してネイティブ・サポートを追加します。
○ 最も費用効率が高い 10Gb イーサネット・アダプターのサポートが、 IBM POWER7+™サーバーに追加されます
概要
Power E880 および E870 サーバーが、追加のプロセッサー、メモリー、アップグレード・パス、および I/O オプションを使用して拡張されます。 48 コアの 4 GHz システム・ノード (#EPBD) が Power E880 サーバーに追加され、192 コアのサーバーに拡張されます。これは、発表済みの 32 コアのシステム・ノードおよびその 128 コア (最大) に加えられます。同一シリアル番号アップグレードが、既存の Power E870 アップグレード・オプションに加えて、 Power 770「D モデル」クライアントを Power E880 サーバーにアップグレードできるようにするために発表されています。
Power E870 の最大メモリー容量は、ノード当たり 4 TB に倍増されます。システム・ノード当たりの PCIe Gen3 I/O 拡張ドロワーの最大数は、 Power E870 と E880 の両方のサーバー上で倍増されます。 Power E880サーバーは最大 192 個の PCIe Gen3 スロットをサポートできるようになり、 Power E870 サーバーは最大 96 個の PCIe Gen3 スロットをサポートできるようになります。追加の PCIe Gen3 I/O ドロワー構成の柔軟性には、「ハーフ」ドロワー・オプションと「シングル」ドロワー・オプションが含まれています。
Power スケールアウト型サーバーは、 Power System S822 および S822L プロセッサー・カード・オプションを拡張し、PCIe Gen3 I/O 拡張ドロワーを追加し、さらにメモリーおよびその他の I/O オプションを追加します。 新しい 8 コア 4.1 GHz プロセッサー・カード (#EPXL/#ELPF) が、 Power S822 および S822L サーバーに追加されます。 Power S824L サーバーの最大メモリー容量は 2 TB に倍増され、 Power S814 サーバーの最大メモリー容量は 1 TB に倍増されます。スケールアウト型サーバーは、PCIe Gen3 I/O ドロワー (#EMX0/#ELMX) に取り付けることができるようになり、システム当たりの PCIe Gen3 スロットの最大数が増えます。 例えば、 Power S822 サーバーは最大 8 個の追加 PCIe Gen3 スロットをサポートできるようになり、 Power S824 サーバーは最大 20 個の追加 PCIe Gen3 スロットをサポートできるようになります。 I/O ドロワーは、6 個の PCIe スロットがあるハーフ・ドロワーとして、または 12 個のスロットがあるフル・ドロワーとして構成することができます。
110 V 電源機構が、RPQ を使用せずに Power S814 ラック・マウント型サーバーで使用できるようになりました。 さらに、既存のタワー型 S814 サーバーをラック・マウント型サーバーに変更したい (逆もまた同様) 顧客は、この変更を行うことができるようになりました。 また、 Power S824L サーバーは、GPU アダプターなしで発注できるようになりました。 Power S824L サーバーは、いくつかの PCIe アダプターおよびディスク・ドライブのサポートを追加し、構成上の柔軟性を増大させます。
3 個の新規 PCIe3 アダプターが、 POWER8 サーバー用に発表されています。4 ポート 10Gb イーサネット NIC アダプター (#EN15/#EN16/#EN17/#EN18) は、特に SR-IOV 機能を使用して、PCIe スロットを節減することができます。 2 ポート 56Gb FDR InfiniBand アダプター (#EC32/#EC33/#EL3D/#EL50) は、接続性を大幅に高めます。 2 ポート 10Gb NIC/RoCE イーサネット・アダプター (#EC37/#EC38/#EC2M/#EC2N/#EL3X/#EL53/#EL40/#EL54) は、NIC または RoCE のいずれかの機能を提供します。
SR-IOV NIC 機能は Power スケールアウト型サーバーに役立てられ、拡張 SR-IOV NIC 構成オプションは Power E870 および E880 サーバーに役立てられます。SR-IOV 機能がある既存の 4 ポート (10Gb + 1Gb) NIC/FCoE アダプターに加えて、新しい 4 ポート 10Gb イーサネット・アダプターも SR-IOV をサポートします。 SR-IOV は非常に効率的な仮想化を行い、構成が容易で、VIOS を必要としません。 SR-IOV は VIOS と組み合わせることもでき、各機能が双方に追加されます。
新しい 10k rpm 1.8 TB ディスク・ドライブ (#ESFS/#ELFT/#ESFT/#ESFU/#ESFV/#ELFV) は、同じ占有スペースで 50% 増の容量を提供します。また、4k ブロック・サイズを含んだ 600 GB および 1.2 TB 10k ドライブ (#ESEU/#ESEV/#ELEV/#ESF4/#ESF5/#ELF5 and #ESF2/#ESF3/#ELF3/#ESF8/#ESF9/#ELF9) が、構成上の柔軟性をより高めるために導入されています。
IBM i は、4 ポート 10Gb イーサネット・アダプターのネイティブ・サポートおよび IBM FlashSystem™ 900 のネイティブ・サポートと VIOS サポートを追加します。
もともとは POWER8 サーバー上でのみサポートされるものとして発表されている、一般向けで費用効率が高い 2 ポート 10GBase-T アダプター (#EN0W/#EN0X/#EL3Z) および 4 ポート (10Gb + 1Gb) イーサネット・アダプター (#EN0S/#EN0T/#EN0U/#EN0V) が、 POWER7+ サーバー上でサポートされるようになりました。