IBM i ACSでリモートVPN接続できない。社内と自宅の「住所」が被っていませんか?
Question
IBM i (AS/400) へのリモートVPNでの接続について相談です。
現在、弊社ではFortiClientを使用したSSL-VPN環境でリモートワークを行っていますが、本日、在宅勤務中の社員から「IBM i (AS/400)に接続できない」との連絡がありました。
エミュレーターの設定を確認しましたが、原因が特定できません。
エラーメッセージおよび詳細な状況は以下の通りです。
表示メッセージ: MSGSOCK007 - 接続できませんでした。(Connection refused:connect)
エラー内容(ログ確認):
com.ibm.iaccess.base.AcsPortMapper.lookupPortRemote
java.net.ConnectException: Connection refused: connect
何か確認すべきポイントや、原因として考えられることはありますでしょうか。
Answer
このエラーはエミュレーターのIBM i Access Client Solutions(ACS)がIBM i に「呼びかけ」を行ったものの、相手から「そんな場所は知らないよ」と突き放されてしまった状態です。
状況によりますが、一例として以下の問題が考えられます。
単なる設定ミスではなく、「ネットワークの住所(IPアドレス)の重複」という、テレワーク特有のトラブルである可能性があります。
PCは通信を行う際、目的地までの「ルート」を地図のように判断します。
PCの現在地(自宅Wi-Fi): 192.168.0.x という住所のエリア
会社のIBM iの住所: 192.168.0.10
PCは「192.168.0.10 につなぎたい」と考えたとき、「あ、この住所なら近所のWi-Fiエリア内にあるはずだ!」と勘違いをしてしまいます。
本来はVPN(トンネル)を通って会社に行かなければならないのに、PCが「わざわざ遠回りのトンネルを通る必要はない」と判断し、目の前のWi-Fi環境を探し回ってエラーになっている状態です。
この「勘違い」が原因かどうかを確かめるために、ご自宅のWi-Fiではなく、スマートフォンの「テザリング」を使ってPCをインターネットに接続し、その状態で再度VPNを試してください。
テザリングを利用することで、PCのネットワーク環境(住所)が変わり、先ほどまで起きていた「住所の重複」という罠を回避できます。
これで接続が成功する場合、原因は「ご自宅のWi-Fi環境との住所(セグメント)の重複」と考えられます。
by . 大熊猫橋
