サポートチーム便り2025.02.26
IBM i でのRDX装置へのバックアップでディスク使用率が増加
Question
最近、ディスク使用率が増加し続けていますが、データがそれほど増えたと思えません。
原因を調査する為にRTVDSKINF/PRTDSKINFを実行しましたが原因がわかりませんでした。
原因を調査する方法や、ディスク使用率増に関連するPTF情報などありますでしょうか。
Answer
お客様環境ではRDX装置をお使いでしょうか。
RDX装置をご使用の環境で、RDXの光ディスク装置記述がオンのままPWRDWNSYSを実行すると、徐々にASP使用率が増加する過去の報告事例があります。
原因は、バックアップ処理の完了後、RDX側の処理が完了する前にPWRDWNSYSが動いてしまうことで、本来クリアされるはずの永続セグメントがクリアされず、徐々にASP使用率が増加するといった事象になります。
この事象にはPTFが存在しています。詳細は次のリンクのドキュメントをご覧ください。
MA48286: LIC-MEDIA-OPT PERMANENT STORAGE GROWTH
https://www.ibm.com/mysupport/s/defect/aCI3p00000004I7/dt121809?language=en_US

V7.2からV7.4までPTFがあります。 V7.5のPTFはリリースされていません。
対応策は以下のいずれかになります。
- 該当PTFを適用する
- RDXの光ディスク装置記述をオフにしてからシステムをPWRDWNSYSする
コマンド例:VRYCFG CFGOBJ(RMSxx) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*OFF)
- RDXへの保管処理とシステム終了の間に数分の遅延を組み込む
上述のいずれかの対策を講じることで、ASP使用率が本来のASP使用率まで格段に減少した報告もあります。
RDX装置へのバックアップ取得を実行している場合には、PTF適用を推奨いたしますが、PWRDWNSYSの前にRDX装置の構成をオフにする事も実行して頂ければと思います。
by . あすと