メニューボタン
IBMi海外記事2026.04.22

VS Code、わずか数年でRational Developer for i を上回る

Alex Woodie 著

ついにその時が来ました。Fortra社の市場調査、2026年版の「IBM i Marketplace Survey」によると、Visual Studio Codeの利用がRational Developer for i を上回ったということです。また、この調査では、グリーンスクリーンADTSの採用が減少し、DevOpsツールの利用が増加していることも明らかにされています。これは、IBM i アプリケーション開発における好ましい傾向を示すものと言えるでしょう。

Visual Studio Codeの使用状況について、 Fortra 社がIBM i 顧客に尋ねるようになってから、ようやく2年が経ったばかりです(Visual Studio Codeは、元々はMicrosoft社によって開発され、2015年11月にオープンソース プロジェクトとして解放された無償のWebベースの統合開発環境(IDE)です)。2024年版の調査(調査の回答は2023年末に実施)では、IBM i 開発者の37%がVS Codeを使用していることが明らかになりました。これに対して、RDiの使用は56%で、SEUやPDMなどのようなグリーンスクリーン ツールで構成されるADTSの使用は80%でした。

2025年版の調査では、54%がRDiを使用していると回答していました。これに対してVS Codeは53%で、両者は数字の上で大接戦を演じています。一方、ADTSを使用しているとの回答は77%でした。そして今回、2026年版の調査では、58%がVS Codeを使用していると回答しています。一方、RDiを使用との回答は57%で、74%がADSTユーザーということでした。RDiとVS Codeとの大接戦はまだ続いていますが、VS Codeに勢いがあるのは明らかなようです。

どのようなアプリケーション開発ツールを使用していますか。
Fortra社 「2026 IBM i Marketplace Survey」

RDiはIBM製品(IBMがFortra社と開発およびサポート契約を結んでいる製品)ですが、VS Codeの勢いが、IBMにこのオープンソースIDEに投資しようという気にさせていると、IBM i チーフ アーキテクトのSteve Will氏は述べています。

「私たちは、大規模な開発をモダンなツールで行うよう強く後押ししてきました。そして、何年も前にRDiを開発したのもそのためです」と、「2026 Marketplace Survey」の調査結果を発表するウェブキャストでWill氏は述べています( こちらでご覧になれます)。「Visual Studio Codeというオープンソースのツール ベースに投資しているのは、VS Codeを使用しているプログラマー、VS Codeを使用する世界からやって来た開発者を抱えている、非常に多くのクライアントがいるからです。そのため、そうした環境も確実にサポートするようにしています。」

そうしたIBMによる投資は、デバッガーや、Code for i (VS CodeがRPGのようなIBM i ILE言語での開発をサポートできるようにするツール。Liam Allan氏によって開発)の データベース拡張機能 のような、IBM開発によるツールという形になって現れています。そうした投資は、VS CodeおよびCode for i がさらに幅広く利用されるようになっていることで実を結んでいるようです。Microsoft社のVisual Studio Marketplaceの Code for i のページ によれば、Code for i は現時点で70,000回以上ダウンロードされているということです。 2025年7月からは、約17,000回増えています。

グラフを見ると、ADTSが非常に多く使用されているように思えますが、これは誤解を招くかもしれないとWill氏は付け加えます。

「話を聞いてみると、幸いにも、SEUおよびPDMを今なお使用しているユーザーのほとんどは、今すぐに行う必要がある小規模な変更を処理する場合に使用しているということです」と彼は述べています。「そのような処理の場合でも、そうしたユーザーが、モダンなツールをできるだけ簡単に使用できるようにしようと努めています。しかし、大規模な製品プロジェクトの場合には、彼らはよりモダンなツールを使用しているそうです。」

また、今年の市場調査からは、DevOps(デブオプス。アプリケーション開発、テスト、デプロイ、およびアップデートの追跡を自動化する最新の手法を指す)と関連があるいくつかのツールの利用が増えていることも見て取れます。

Jenkins(継続的インテグレーション/継続的デプロイメント(CI/CD)向けのオープンソース ソフトウェア パッケージ)の利用は、2年前の7%から増加して、9%となっています。Ansible(構成管理およびアプリケーション デプロイメントを自動化するために使用されるオープンソース パッケージ)は、11%に増加しています。2年続いた10%からの上昇です。Gitは、昨年と変わらず29%で横ばいでした。

「JenkinsおよびAnsibleが引き続き使われていること、そして、GitおよびBashの使用状況と合わせると、企業がIBM i ワークロードでDevOpsアプローチを採用していることのはっきりした兆候となっています」と、Fortra社は調査レポートで記しています。

あわせて読みたい記事

PAGE TOP