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IBMi海外記事2023.01.25

Db2 Web QueryにML自動生成インサイト、クラウドDW接続機能が加わる

Alex Woodie 著

Db2 Web Queryの最新リリースを採用する組織は、機械学習を利用したインサイト自動生成機能、グラフィカルなDesignerの新機能、および顧客がクラウド データ ウェアハウスへデータを移動するのを支援するデータ マイグレーション ツールの新機能など、様々な新機能を目にすることでしょう。

Db2 Web Queryは、IBM i プラットフォーム向けの IBM主力のビジネス インテリジェンス(BI)オファリングです。このソフトウェアは、2007年以降IBMとOEM関係にあったInformation Builders社によって開発されたBIオファリング、WebFOCUSをベースにしています。2021年、Information Builders社は、IBMと提携を続けてきた TIBCO Software社によって買収されています。

10月11日、IBMは、 IBM i 7.4および7.5向けのテクノロジー リフレッシュの一部として、Db2 Web Queryバージョン2.4を発表しました。12月16日に利用可能となるこの新たなリリースは、IBM i 7.4および7.5をサポートし、数多くの新機能が追加されます。

IBMがバージョン2.3で初公開した、ユーザーによるデータ ビジュアライゼーションおよびダッシュボードの作成を可能にするグラフィカルなDesignerは、今回のリリースで多くの注目を集めています。それらの新機能は、DesignerとInfoAssist(長年にわたってDb2 Web Queryの一部であったレガシーなアドホック照会ツール)との間の「ギャップを埋める」とIBMは述べています。

バージョン2.4のStandard Editionには、データの中に埋め込まれている統計学的に有意な相関関係、傾向、および異常値を自動的に見つけることができる新たなAutomated Insights(自動インサイト)機能など、いくつかの新機能が追加されます。

Db2 Web Query 2.4は、組み込みの機械学習モデルを利用して、データ内のインサイトを自動的に見つけます。

Automated Insights(自動インサイト)機能は、組み込みの機械学習モデルを利用するため、経費がかさむデータ サイエンティストを雇用してそうしたモデルを構築してもらう必要はありません。このソフトウェアは、次のような問いに答えてくれますとIBMは述べます。すなわち、「私のデータに関して、自分では尋ねようとさえ思わなそうなことで、どのようなことが分かるでしょうか」というものです。パターンおよび異常値を識別することに加えて、それらをハイライトして表現するビジュアライゼーションを作成することもできます。

バージョン2.4で強化された、もうひとつのStandard Editionの機能に、ポータルのカスタマイズ機能があります。IBMによれば、この機能は、ユーザーが、組織内の部署またはユーザー コミュニティごとにカスタム ポータルまたはホーム ページを作成できるようにするということです。グループで一番使用されるレポートおよびダッシュボードへのナビゲーションを簡素化するのに有用だとIBMは述べています。

また、今回のリリースでは、ソース システムからデータ ウェアハウスへデータを移動するデータ パイプラインを構築するのに使用される、この製品のDataMigrator ETLコンポーネントに対する機能強化も追加されています。今回のリリースでIBMは、ユーザーがDb2 for iデータをクラウド データベースまたはクラウド サービス( AWS Redshiftまたは Snowflake クラウド データ ウェアハウスなど)へストリーミングできるようにしています。

新たなDataMigrator機能により、ユーザーは移動したいと思うデータを幅広くコントロールできるようになります。たとえば、ファイルおよび表を抽出し、何らかの形で変換してから、ターゲット デスティネーションへロードすることができます。また、ユーザーは、DataMigratorを使用して、SQL Serverのテーブルやスプレッドシートからのデータなどの非IBMソースとDb2 for iのデータをマージすることもできます。

IBMは、Db2 Web Query 2.4のDataMigratorコンポーネントに、Db2 for iのデータをクラウド データ ウェアハウスへストリーミングする機能を追加しました。

DataMigrator for iは、元々はDb2 for iにデータをロードするために開発されたものですが、クラウド データ ウェアハウスが急速に成長発展したことにより、IBM iのショップなど、様々な組織にとって魅力的な選択肢になっていると、IBM System Lab ServicesのコンサルタントのDoug Mack氏(Db2 Web Queryプロダクト オーナー)は、今年の初めにIT Jungle 』に説明しています。

このケースでは、DataMigratorは、急速に変化するトランザクショナル データと、実用的なインサイトを導き出すのに使用されるアナリティクス データベースと間の橋渡しの役割を果たすことができます。Mack氏によれば、DataMigratorは、データ抽出に変更データ キャプチャ(CDC)を活用し、また、データ ウェアハウスにおけるインターネットベースのメッセージ バス フィーディング テーブルとしてApache Kafkaを活用するということです。

IBMは、今回のリリースで、Db2 for iに 地理空間機能を追加 しています。IBMのプロダクト マネージャーによれば、それらの地理空間関数は、まだDb2 for iクライアントでは表に出されていませんが、今後のリリースでの導入の候補となっているということです。

Db2 Web Queryの詳細については、 Mack氏の「Db2 Web Query for i」ブログ または 「IBM Db2 Web Query for i」Webサイトを参照してください。

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