IBMi海外記事2012.11.20
IBM PowerVM V2.2リフレッシュの発表
【製品の概要】
IBM PowerVM バージョン 2.2 の機能強化が行なわれます。 対象製品番号は以下のとおりです。
5765-PVX IBM PowerVM Express Edition V 2.2
5765-PVS IBM PowerVM Standard Edition V 2.2
5765-PVE IBM PowerVM Enterprise Edition V 2.2
生産開始予定日は 2012 年 11 月 9 日です。
【ハイライト】
既に発表済みの IBM PowerVM は、IBM POWER プロセッサー・ベースのシステム上に構築された IBM AIX、IBM i、および Linux 環境に対して強力な仮想化を提供する製品ですが、拡張されて以下の機能が備わりました。
- Shared Storage Pools により、事前に割り振られたストレージの共通プールを最大 16 のシステムで共有できるようになります。 Shared Storage Pools により、仮想化された IBM Power Systems ワークロードの迅速なプロビジョニングが可能となり、ストレージ使用効率を高めることができます。 Shared Storage Pools テクノロジーが、サーバーおよびストレージの管理を簡素化し、SAN インフラストラクチャーを削減し、稼働中のワークロードの Power フレーム間での移動を容易にするフレームワークを提供することができます。
- 新しい VIOS Performance Advisor。VIOS パフォーマンスを分析し、パフォーマンスの最適化に関して提案します。
- PowerVM は、以下の新しい拡張機能を備えています。いずれも、自動化を通じて、VM デプロイメントの加速化、ストレージ使用効率の最適化、可用性の改善を実現する VMControl により使用可能になる機能です。
- VM イメージの共有を可能にするリンクされたクローン。これにより、VM デプロイメントが大幅に加速化し、ストレージの使用量が軽減されます。
- IBM i ワークロードのシステム・プールの管理。これにより、柔軟性およびリソースの使用効率が改善されます。
- PowerVM は、コアあたり 20 の VM をサポートします。コアあたりの VM のサポート数が 2 倍になります。ユーザーの価値として、密度およびサーバーの統合の改善があります。
- ユーザビリティーの改善には、以下のようなものがあります。
- コンソール・ユーザビリティーの改善により、HMC から開始された動的 LPAR の変更中に、適切な VIOS コマンドが自動的に発行されるようになりました。 これにより、VM の複雑さが軽減され、VM に対する動的変更の完了までの時間が短縮されます。
- VIOS のセットアップ、システム調整、および Runtime Expert を使用しての検証が改善されました。
- Live Partition Mobility (LPM) の改善には、以下のようなものがあります。
- IBM PowerVM およびハードウェア管理コンソールは、LPM アクティビティーを同時に最大 16 までサポートできるようになりました。LPM の単一セッションのパフォーマンスが改善され、単一セッションのモビリティーが以前のリリースと比較して最大 3 倍加速されます。
- Live Partition Mobility NPIV 構成の制御が改善され、宛先ファイバー・チャネル・ポートを指定できるようになりました。 これにより、Partition Mobility が完了すれば、必要なファイバー・チャネル・ポートが自動的に使用可能となります。