メニューボタン
サポートチーム便り2025.04.09

IBM i OSジャーナル機能に関するメッセージのCPI70E3 はどのような問題ですか?

Question

IPLが実行された際にDSPLOG(活動記録ログ)にメッセージ CPI70E3 が出ていました。

見なれないメッセージですが、これは何のメッセージでどのような対応をすればよいのでしょうか。

CPI70E3:MNGRCV(*SYSTEM)の続行にはCHGJRNが必要

Answer

CPI70E3 はジャーナルやレシーバーに関するメッセージです。

メッセージの原因や回復手順を見ると、何らかの理由でシステムによる新しいレシーバーへの切り替えができなかったようです。

メッセージの詳細は、DSPMSGD コマンドで確認できます。

コマンド例)
DSPMSGD MSG(CPI70E3)

一度、WRKJRNA コマンドにて実際のレシーバーの状況を確認しましょう。

コマンド例:WRKJRNA JRN(ジャーナルのライブラリー名/ジャーナル名) OUTPUT(*PRINT)

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
                                             ジャーナル属性の処理
 ジャーナル . . . . . . . . . . . :   TSTJRN                      ライブラリー . . . . . . . . . . :   TJRNLIB
 接続されたレシーバー . . . . . . :   TSTJRN0000                  ライブラリー . . . . . . . . . . :   TJRNLIB
  番号     レシーバー         ライブラリー        接続日     保管日     状況                        (K)     システム         システム
  00001      TSTJRN0001     TJRNLIB         03/05/12     25/03/09     保管                         24
  00002      TSTJRN0002     TJRNLIB         03/05/12     25/03/09     保管                         24
  ( 中略 )
  04910      TSTJRN9998     TJRNLIB         25/02/02     25/03/09     保管                       2528
  04911      TSTJRN9999     TJRNLIB         25/03/05     25/03/09     保管                       2528
  04912      TSTJRN0000     TJRNLIB         25/03/06     25/03/09     接続                       9960
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

一番最後のレシーバー名を見ると TSTJRN0000 となっており、連番のカウントが上がりきっています。

システムが連番で新しいレシーバーを作成できなくなった為に CPF70E3 となったようです。

対応方法として、手動で新しいレシーバーを作成してジャーナルに接続してみて頂けますでしょうか。

  1. 1. レシーバーの作成
    コマンド例:CRTJRNRCV JRNRCV(TJRNLIB/RCV0000001)
    ※RCV0000001 はレシーバー名の例です。お客様にて新しいレシーバー名を付けてください。
  2. 2. ジャーナルと新しいレシーバーの接続
    コマンド例:CHGJRN JRN(TJRNLIB / TSTJRN) JRNRCV(TJRNLIB /RCV0000001)

また、一番古いレシーバーの接続日が 03/05/12 になっています。

システム上に不要なレシーバーが溜まるとディスク容量を圧迫してしまうので、定期的に削除する等してレシーバーを管理するようにしましょう。

レシーバーの削除については過去の記事をご覧ください。
https://www.e-bellnet.com/category/technology/1907/1907-990.html

一般的に「CPI70E3」が発生した場合、新しいレシーバーが作成できませんので、このジャーナルを業務利用している場合は業務が停止してしまいます。このメッセージが出ても業務影響がないのであれば、そもそも使用していない可能性も考えられます。この際、本当に必要なオブジェクトなのかどうかも精査してみてはいかがでしょうか。

by . 槻樹

あわせて読みたい記事

PAGE TOP