LTOテープ装置からRDXに変更した場合の注意点は?
Question
この度マシンをリプレイスすることになりまして、バックアップ媒体がLTOテープ装置からRDXに変更することになりました。
バックアップCLが変更になると思いますが、具体的にはどのように変わるのでしょうか。
また、テープ媒体の時は、1週間分を1本に保管していましたが、同様の事は可能なのでしょうか。
Answer
LTOテープ装置からRDXに変わる場合、使用する装置名が変更になります。
RDXの場合はデフォルトで「RMSxx(RMS01)」という名前で自動生成されます。
また、RDXは、IBM i 上「光ディスク装置」と同様の扱いとなりますので、初期化コマンドが変更になることに注意が必要です。
以下にそれぞれのコマンド例を記載します。
■初期化コマンド例
- テープ装置の場合
INZTAP DEV(TAP01) NEWOWNID(IBMIRD) CHECK(*NO)
- RDXの場合
INZOPT NEWVOL(IBMIRD) DEV(RMS01) CHECK(*NO)
■バックアップコマンド例
- テープ装置の場合
SAVLIB LIB(LIB01 LIB02) DEV(TAP01)
- RDXの場合
SAVLIB LIB(LIB01 LIB02) DEV(RMS01)
次に、「1週間分を1本に保管したい」についてです。テープ媒体の場合は、特に意識せずとも同じラベル名(ライブラリー名)で追加保管は可能でしたが、RDXの場合は同じ階層上に同じ名前を保管することが出来ません。
そこで、1つのRDXに複数日のデータを保管する場合は、パラメータ「OPTFILE」を使用して、階層を分けることになります。
例:SAVLIB LIB(LIB01 LIB02) DEV(RMS01) OPTFILE('MON/*')
上記では、「OPTFILE('MON/*')」を指定することで、月曜日のデータを「MON」配下に保管するように指定しています。こうすることで、複数日のデータを1つのRDXに保管することが可能です。
保管された内容は、WRKLNK あるいは DSPLNK にて確認が可能です。
以下はボリューム「IBMIRD」の中身を確認しています。
例:DSPLNK OBJ('/QOPT/IBMIRD/*')
例では階層名を曜日にしていますが、日付を入れるほうが管理しやすいかもしれませんね。
参考までに、日付ですと以下のような表示になります。
バックアップ先が変わると、プログラムや運用などの見直しが必要になります。
RDXに変更した際の参考にしていただければと思います。
by かんぴょう木綿さん