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サポートチーム便り2024.03.13

LTOテープ装置からRDXに変更した場合の注意点は?

Question

この度マシンをリプレイスすることになりまして、バックアップ媒体がLTOテープ装置からRDXに変更することになりました。

バックアップCLが変更になると思いますが、具体的にはどのように変わるのでしょうか。

また、テープ媒体の時は、1週間分を1本に保管していましたが、同様の事は可能なのでしょうか。

Answer

LTOテープ装置からRDXに変わる場合、使用する装置名が変更になります。

RDXの場合はデフォルトで「RMSxx(RMS01)」という名前で自動生成されます。

また、RDXは、IBM i 上「光ディスク装置」と同様の扱いとなりますので、初期化コマンドが変更になることに注意が必要です。

以下にそれぞれのコマンド例を記載します。

■初期化コマンド例

  • テープ装置の場合
    INZTAP DEV(TAP01) NEWOWNID(IBMIRD) CHECK(*NO)
  • RDXの場合
    INZOPT NEWVOL(IBMIRD) DEV(RMS01) CHECK(*NO)

■バックアップコマンド例

  • テープ装置の場合
    SAVLIB LIB(LIB01 LIB02) DEV(TAP01)
  • RDXの場合
    SAVLIB LIB(LIB01 LIB02) DEV(RMS01)

次に、「1週間分を1本に保管したい」についてです。テープ媒体の場合は、特に意識せずとも同じラベル名(ライブラリー名)で追加保管は可能でしたが、RDXの場合は同じ階層上に同じ名前を保管することが出来ません。

そこで、1つのRDXに複数日のデータを保管する場合は、パラメータ「OPTFILE」を使用して、階層を分けることになります。

例:SAVLIB LIB(LIB01 LIB02) DEV(RMS01) OPTFILE('MON/*')

上記では、「OPTFILE('MON/*')」を指定することで、月曜日のデータを「MON」配下に保管するように指定しています。こうすることで、複数日のデータを1つのRDXに保管することが可能です。

保管された内容は、WRKLNK あるいは DSPLNK にて確認が可能です。

以下はボリューム「IBMIRD」の中身を確認しています。

例:DSPLNK OBJ('/QOPT/IBMIRD/*')

例では階層名を曜日にしていますが、日付を入れるほうが管理しやすいかもしれませんね。

参考までに、日付ですと以下のような表示になります。

バックアップ先が変わると、プログラムや運用などの見直しが必要になります。

RDXに変更した際の参考にしていただければと思います。

by かんぴょう木綿さん

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