V7R5は「11111111(いちやっつ)」「22222222(にーやっつ)」は通じない
Question
先日機器設置を終えてV7R5 OSシステムを現行機と並行して稼働テストしています。
今週末についに切り替えとなりましたので、切り替えの前にシステムフルバックアップを取ろうと思います。
コンソールを開く時に「11111111(いちやっつ)」か「22222222(にーやっつ)」を入れる。初めてフルバックアップを任されたあの日から、長年フルバックアップ前の儀式でした。
いざ「11111111」を入力し実行しサインオン!と思ったらサインオンに失敗してしまいました、「22222222」もダメです(汗)
このままではバックアップが取れません(滝汗)
長年この儀式でコンソール接続の第一関門を突破してきただけに困りました。
通常のサインオンユーザー・パスワードではないとなると、何を入れればよいのでしょうか。
Answer
IBM i V7R5においてDST(STRSST)の変更がありました。
デフォルトのDSTユーザーが減りました。
「11111111」と「22222222」がなくなっています。
LANコンソールの場合、「QSECOFR」をロックされることが予想されますので、システム保守ツール(SST)ユーザーを新たに作成する必要があります。
STRSSTコマンドで、「保守ツール・ユーザーIDの処理」画面を開く為に、SSTサインオン後「8.保守ツール・サーバー機密保護および装置の処理」を実行する必要がありますが、この項目はパスワードが省略時のパスワードの場合には開けないようになっています。
簡単に言えば、上図の2つのSSTユーザーも、最初にパスワード変更をしていなければSSTユーザーの追加や削除等ができないわけです。
べル・データが出荷した機器にはもちろん保守メンテナンス用のユーザー・パスワードを用意していますので、お客様用のユーザー・パスワードに覚えがなければ一度ご連絡ください。
保守メンテナンス用ユーザーでサインオンしてから新たにユーザー・パスワードを設定し今後お客様管理のユーザー・パスワードを作成されるのがよろしいでしょう。
by 大熊猫橋