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サポートチーム便り2026.03.11

ACSアップデート後に印刷レイアウトが変わり、従来設定で正常出力できなくなった事象について

Question

IBM i (AS/400)環境において、IBM i Access Client Solutions(ACS)をバージョン1.1.9.11にアップ後、これまで「ページの向きの自動決定:はい」で問題なく印刷できていた帳票が、『余白が大きくなり、意図したレイアウトで出力されなくなる』事象が発生しました。

ページ設定:

旧バージョン(1.1.9.2):

新バージョン(1.1.9.11):
※全体的に余白ができています

従来バージョン(1.1.9.2以前)では問題なく出力できており、設定変更も行っていませんでした。

複数PCや複数バージョンでの検証行いましたが、いくつかの新しいACSのバージョンを試しても現象は変わりませんでした。

  • 元の挙動に戻すことは可能なのか
  • 今後修正される可能性はあるのか
  • について確認させてください。

    Answer

    調査の結果、本事象はACSのバージョンアップに伴う仕様変更によるものらしいです。。

    過去のバージョン(1.1.9.2以前)では、「ページの向きの自動決定」を有効にした場合でも、帳票の内容に応じて横向き印刷が選択され、縦横同倍率で最適化されることで、用紙いっぱいにレイアウトされる挙動となっていました。

    そのため、特に意識せずとも、意図した形式で印刷することが可能でした。

    しかし、1.1.9.5以降では、PCOMMとの互換性対応を目的とした仕様変更が行われており、印刷処理のロジックが変更されています。

    この影響により、横向きでも用紙に収まりきらないと判断された場合、縦横別倍率で自動的に縮小されるようになったようです。

    その結果、「ページの向きの自動決定」が優先され、従来のような最適化処理が十分に働かず、余白が大きくなる挙動となっていました。

    回避策としては、「ページの向きの自動決定」を無効にし、用紙の向きを固定にしたうえで、「最適化」を無効にする設定で挙動を調整できることが確認できました。

    この設定をすることで以前に近いレイアウトで印刷ができるようになる場合があります。

    以下のように、設定を変更することで、従来のような挙動を実現できます。

    1. プリンターセッション画面より「通信」→「構成」を開きます。
    2. 「5250プリンター」画面が開きます。

      ページ設定を選び、「ページの向きの自動決定」と「最適化」を「いいえ」にします。

      その後、「ページ設定」をクリックします。

    3. ページ設定画面にて「用紙の向き」を、横を指定し、OKします。

      「5250プリンター」画面に戻りますのでそのままOKをしてください。

      ※設定の変更時に一度セッションを終了させる必要があります。


    この変更は、IBMのアップデート方針に基づくものであり、不具合ではなく、正式な仕様変更として扱われているようです。

    そのため、旧バージョンと同じ挙動に戻すことは基本的に想定されていないと推測します。

    現時点では、本仕様が元に戻される可能性は低く、今後のアップデートで再修正される見込みも高くないと考えられます。

    そのため、運用面では、帳票ごとに適切な印刷設定を行い、設定変更によって対応していくことが現実的な解決策となります。

    by . 大熊猫橋

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