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サポートチーム便り2023.08.09

システム停止中に停電予定だけど・・・ちゃんと立ち上がるよね?

Question

お盆休みのためにIBM i (AS/400)を置いている拠点が1日だけ停電することになりました。

弊社のIBM i (AS/400)は平日GO POWERで電源スケジュールを設定しているので、休み明けも問題なく立ち上がって来るでしょう、と、安心しきっていたのですが、上司から一言「お盆中の中日に停電する予定だけど・・・ちゃんと立ち上がるよね?休み明け初日の08:00に外部と通信処理するけど、通電していない間って時間ずれたりしないよね?」と聞かれました。

その場では「立ち上がりますよ」と返したものの、通電していない状態でシステム時刻ってズレないですよね?

ちょっと心配になってきました・・・(汗)

Answer

一般的には概ね問題ないと言えます。

お客様ご利用のPower SeriesにはToD(Time of Day)バッテリーと呼ばれるものが内蔵されています。

これはシステムの内部クロックなどの調整機能のためのバッテリーです。

停電中であっても、システムの内部クロックがシステム時間をカウントしますので、復電後に電源スケジュールに設定した開始時刻になればシステムが立ち上がります。

余談ですが例えばシステムを電源から抜いた状態が何十日も続き、ToDバッテリーの電気が尽きればシステム時間のカウントができず、次回復帰時は、そのカウントが止まった次の瞬間から再開するので、実際の時間と差異がある状態になりますのでスケジュールとも差が出ます。

バッテリーも消耗品ではあるので経年劣化等があり、今現在何日保つかの指標を出すのは難しいですが、結論としては、最初に申し上げた通り、一般的に中日1日程度が停電で止まる程度であれば電源スケジュール通りに動作すると考えられます。

さて、ただ・・・昨今のファームウェアでは修正されているものの、一部のPower9のシリーズではシステム時刻がIPL時に大幅にずれる不具合が報告されていました。

内部クロックの精度が酷く1回のIPLで10分程度ずれる可能性がありました。

システムが立ち上がった後はNTPを設定していれば時刻合わせはしてくれますが、システムが落ちている間に内部クロックがずれて、スケジュールされた正しい時間から遅れてしまう場合はどうしようもありません。

どうしても心配なら、ベル・データではシステムの監視サービスがあります。簡易なものであればPINGの疎通確認等、システムが立ち上がっているか24/365で確認するサービスをご提供しておりますのでご活用を検討いただければ幸いです。

by 大熊猫橋

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