日次バックアップ取得時の順序番号を記録しておきたい
Question
弊社のバックアップ運用は、以前は毎日テープを入れ替え、1か月分残すようにしていました。
先日リプレイスをし、テープ装置・テープ媒体も容量の大きいものになりました。
毎日テープ入替だと容量がもったいないので、テープは1か月間挿入したままとし、バックアップは追加保管に変更、月初めにテープ媒体を入れ替える運用に変更しました。
先日バックアップテープからとあるファイルを復元する必要があったのでテープから復元しようとしたところ、当たり前ですが同じライブラリーがテープ内に複数入っていることになるので、復元対象日のライブラリーを探すのに一苦労しました。
そこで、復元の際にテープの中身を確認せずとも、バックアップのログなどで情報を確認する方法はありますでしょうか。
Answer
意外と見落としがちですが、実は保管コマンドにバックアップのログを残すパラメータがございます。
SAVLIB LIB(lib-name) DEV(devd) OUTPUT(*OUTFILE)
OUTFILE(loglib/log-file) OUTMBR(*FIRST *ADD) INFTYPE(*LIB)
保管した情報をファイルに書き出してくれるパラメータになります。
パラメータを指定し保管すると、以下のような情報が取得できます。
画面1:
画面2:
QUERYなどでレイアウトを整えると、以下のようにもう少し見やすくなるかと思います。
これであれば、いちいちテープの中身を確認しなくても、ログファイルより、対象日の対象ライブラリーが、どの順序番号に保管されているか確認ができますので、オブジェクトの復元もすぐに実行できるかと思います。
また、お客様の現在の運用は月初めにテープを入れ替えるとのことですので、その日のバックアップの前に、テープの初期化およびバックアップログファイルを消去する(あるいは別名にリネームする)処理を組み込むことで、運用できるものと思います。
また、復元用のプログラムを用意するという事も出来るかもしれません。
なお、リスト出力の方法として、「INFTYPE(*OBJ)」を指定することで、オブジェクト単位で出力するという事も可能ではありますが、リストが非常に見づらくなるので、個人的には「*LIB」で十分かと思います。そのあたりは、実際に検証していただければと思います。
是非、ご活用ください。
by かんぴょう木綿さん