監査ジャーナルのレシーバーの数がとても多いのですが・・・
Question
最近、ディスク使用率が増加してきているので、以下のサイトを参考に、何が使用率を増加させているのか調査しました。
DISKの使用率を確認する方法
https://www.e-bellnet.com/category/technology/1307/1307-308.html
すると、ジャーナル・レシーバーの数がとても多く、またそのジャーナル・レシーバーが、監査系のレシーバーであることが分かりました。
以前、監査系のレシーバーを使用していたソフトウェアを利用していたのですが、現在利用停止してしまったので、その影響が考えられます。
この、監査系のレシーバーを削除したいのですがどのように対応すればよろしいでしょうか。
Answer
監査系のレシーバーとの事ですが、おそらく監査ジャーナル(QAUDJRN)のレシーバーの事かと思います。
今までは、ソフトウェアがレシーバーを管理していたものと思いますが、現在は使用していないという事ですので、レシーバーが削除されずシステムに残り続け、それがディスクを圧迫させてしまったものと思います。
対応方法について2通りご案内いたします。
以下にそれぞれ手順をご案内いたします。
- 監査ジャーナルを停止する(設定を消す)
- コマンド「WRKSYSVAL QAUDCTL」を実行する
- システム値「QAUDCTL」に「2= 変更」を入れて実行
- 「監査制御」の値をすべて消して、「*NONE」を登録する
- この設定によって、監査ジャーナルによるログ収集は停止しますのでレシーバーが増え続けることはありません。
不要なレシーバーを削除
DLTJRNRCV JRNRCV(レシーバーライブラリ/レシーバーの総称名*) DLTOPT(*IGNINQMSG)
※ 現在「接続中」になっているレシーバーは削除されませんがそれ以外は削除されます
監査ジャーナルの削除
DLTJRN JRN(QSYS/QAUDJRN)
最後に接続されていたレシーバーを削除
DLTJRNRCV JRNRCV(レシーバーライブラリ/レシーバーの総称名*) DLTOPT(*IGNINQMSG)
- 監査ジャーナルのレシーバーを自動削除させる(監査ジャーナルの設定は残したまま)
不要なレシーバーを削除
DLTJRNRCV JRNRCV(レシーバーライブラリ/レシーバー名の総称名*) DLTOPT(*IGNINQMSG)
※ 現在「接続中」になっているレシーバーは削除されませんがそれ以外は削除されます
監査ジャーナルの設定を変更
CHGJRN JRN(QSYS/QAUDJRN) JRNRCV(*GEN) DLTRCV(*YES)
設定が変更されたことを確認
を実行します。WRKJRNA QAUDJRN
レシーバーの削除が「*YES」になっていれば、古いレシーバーは自動削除されます。
今回は、監査ジャーナルの設定等をすべて削除する方法と、レシーバーを自動削除する設定についてご案内いたしました。
監査ジャーナルは残しておく場合、レシーバーのサイズ自体も小さくしたい場合はCHGJRNでレシーバーサイズを変更するなども可能です。
監査ジャーナルを含むジャーナルを使用するツールを利用停止する場合、停止後のジャーナルの対処も必要になります。
この辺りを事前に把握できていると安全ですね。
by かんぴょう木綿さん