ACSを使えば必ずUSEDEFAULT=Y とは限りません - ファイルアソシエーションの罠 -
Question
新しくプリンターセッション用のPCを用意しました。
IBM i Access Client Solutions(ACS)を導入し、いざ印刷を試しましたが印刷がズレているようです。
ネットを調べていると以下の情報がありました。
参考:Access Client Solutions(ACS)のPDT印刷で改ページ位置がずれる
https://www.e-bellnet.com/category/technology/2012/2012-02.html
リンクを参照するとACSでは.pdtの中にINHERIT_PARAMETERS?=YESの記述を入れることで"UseDefault=N"の状態に出来る。という記述だったため、何も入れなければ"UseDefault=Y"の状態になると思ったのですが。
古いエミュレーター(PCOMM)の.wsファイルをファイルアソシエーション(関連付け)で利用しているのがいけないのでしょうか。
Answer
ご推察の通りの可能性が高いです。
厳密には異なりますが分かりやすく説明するとACSの.hodには"UseDefault=Y"に関するパラメーターがありません。
仕様として"UseDefault=Y"で動作します。
しかし.wsのアイコンを利用すると.wsファイルの記述とpcswin.iniの構成ファイルによって、どう動かすかが決まります。
PDTの値を参照するのはそれらに指定がない場合のみです。
※.wsファイルの記述はメモ帳で開くと中身が確認できます。
ACSで関連付けた.wsファイルをそのまま現状のままご利用される場合には、.wsファイルにUseDefault=Yの明示的な記載がなければ、UseDefault=Yを入れる必要があります。
実際にUseDefault=Yの記述を.wsファイルに追加したい場合には弊社過去記事を参照してください。
参考:
https://www.e-bellnet.com/category/technology/1501/1501-251.html
当現象はファイルアソシエーションによって、実体が.wsファイルを実行した場合に起きる挙動です。
マイグレーションによって.wsファイルを.hodファイルに変換することでもUseDefault=Y にすることができます。
参考:
https://www.e-bellnet.com/category/technology/1702/1702-175.html
いずれかの方法を選択ください。
by 大熊猫橋