ACS 1.1.8.7でコンソール接続エラー(MSGSSL002)
Question
コンソールに利用していたPCの故障に伴い、新しくPCを購入し、IBM i Access Client Solutions(ACS)でLANコンソールをセットアップすることになりました。
実は以前コンソールPCセットアップの際に下記リンクの現象が発生してIBM i (AS/400)に接続できず、サポートに相談させていただいたことがあります。
https://www.ibm.com/support/pages/acs-lan-console-msgssl004-andor-msgssl007
その時はjava.securityファイルを手動で更新しIBM i (AS/400)に個別PTFを適用した結果、接続ができるようになりました。
しかし今回また似たようなメッセージが出て接続ができなくなってしまいました。
もう一度同じPTFを当てれば直るでしょうか。
Answer
今回のエラーメッセージIDは、MSGSSL002ではないでしょうか。
その場合ACS 1.1.8.7にて発生した問題の可能性があります。
https://www.ibm.com/support/pages/msgssl002-new-lan-console-session-acs-1187-only
今回の問題はACS 1.1.8.7を使ってLANコンソールをセットアップしたときのみ発生します。
ACSのIBM鍵管理ユーティリティに証明書が保管されていないことによるエラーです。
こちらの問題は次回のACSのリリースにて解消されている、とのことですがACS 1.1.8.7での利用が必要な場合には下記の対応が必要となります。
Windowsコマンドプロンプトを開きます。
cd C:\Users\ユーザーパス \IBM\ClientSolutions\Start_Programs\Windows_x86-64
(32bitPCをご利用の場合には末尾を\Windows_x86-64から\Windows_i386-32へ変更)
上記のようにカレントディレクトリを変更いただいた後、
acslaunch_win-XX.exe /PLUGIN=ping /SYSTEM=
※XXはご利用のACSのbit数を選んでください。
を実行することで初回通信の疎通確認が行われます。
このときに今回の問題をパスするための初回セットアップのようなものが行われます。
新バージョンで修正される問題がある一方で、稀にですが新しい問題が発生してしまうこともあります。
新しいものにすぐ飛びつくのではなく、自環境にて実装できるか、リスクがないか、見極めてから実装したいですね。今回のようなハード故障に伴う急遽の対応は仕方ないですけどね・・・
by 大熊猫橋