.kmpをACS用にマイグレーションしたのに一部キー機能が反映されない
Question
今までエミュレーターとしてIBMiAccess for Windows(iAW)を利用していましたが、来年4月末でiAWのサポートも切れてしまうという事で、本腰を入れてIBMiAccess Client Solutions(ACS)に変える為の検証をはじめました。
そこで貴社の情報サイトより、『ACSのキーボードの設定方法が今まで(IBM i Access for Windows)と全く違う』を確認し、以前のキー配置にしたい場合にはiAWで利用していた.kmpをマイグレーションする必要がある、という情報を確認しました。
.kmpファイルをマイグレーションしたところ、設定していた殆どのキーが問題なく利用できるようになっていたのですが、iAWの実行(Ctrl)と、フィールドの終了(Enter)だけは、挙動がACS仕様のままになっていました。
個別に設定し直したところ、問題なく動作したのですが、何故このような事が起こるのでしょうか。
このマイグレーション後に編集した.kmpをユーザーに配布する際も、個々にキーの再登録を必要とするのでしょうか。
Answer
今回の事象は、それぞれのエミュレーターのデフォルトが噛み合わなかったためです。
マイグレーション前の.kmpをテキスト等で開くと、個別で変更いただいたキーの情報のみ追記されているのがわかります。
iAW時の「現在のキーボード」設定で、「IBMデフォルト」を選択した際に変更されるキー設定は、.kmpには含まれません。
つまり実行(Ctrl)と、フィールドの終了(Enter)の挙動はiAWの.kmpではデフォルトなので記載されないため、ACSでマイグレーションした.kmpを設定しても、CtrlとEnterはACS仕様のままになってしまったのです。
マイグレーション後に、CtrlとEnterを希望の挙動に変更し保存した.kmpをユーザーに配布すれば問題ありません。
by 大熊猫橋