マシンのCPU使用率やディスクの使用率、エラーメッセージなどを気軽にGUIで確認する(IBM i 7.1,7.2,7.3 ダッシュボード機能)
Question
IBM i を利用していて、普段5250画面は使っておらずGUIで業務をおこなっています。時々5250画面からサインオンをしてCPU使用率だったり、ディスクの残り容量だったり、エラーメッセージを確認していますが、いちいちコマンドを使って確認することがストレスです。先日OSを最新の7.3へバージョンアップしたので、もし新機能で良いものがあれば教えてください。
Answer
IBMi 7.1, 7.2, 7.3では、HTTPの最新のグループPTF(2017年1月発表のレベル)を適用すると、Navigator fot iでダッシュボード機能を利用してGUIでパフォーマンスのグラフやエラーメッセージを確認できるようになります。Navigator for iとはhttp://[マシンのIPまたはホスト名]:2001でwebブラウザから接続できるIBM i のGUI管理機能です。6.1からクライアントアクセス(IBM i Access for Windows)のiナビの機能が移植されており、ACS(Access Client Solutions)ではiナビの代替としてこのURLへのリンクをメニューに設置しています。ログオンユーザーはIBM i で利用するユーザーと同じです。webブラウザ自体のバージョンが低いと未対応の警告が出る場合があります。接続時にセキュリティ証明書に関する警告が出ますが、そのまま先へすすめてください(対応方法は各ブラウザによって異なるため、ブラウザのヘルプ等で確認してください)。Navigator for iは、利用の前提として、IBM i上でHTTPサーバが正常に起動している必要があります。
ダッシュボードはNavigator for iへログオンした直後のトップページに表示されます。ダッシュボードに表示されるのは、CPU使用率、ページ不在(メモリのページフォールト数)、ディスク使用率(ビジー率)、ディスク・プール使用量(ディスク使用率)、ジョブ、オペレーター・メッセージの6つです。
デフォルトでは1分間隔でグラフが更新されていきます。それぞれグラフをクリックすると詳細が表示されます。オペレーター・メッセージについては、確認できるのはメッセージとメッセージID、メッセージのタイプ、重大度、送信日時です。メッセージに含まれる、原因と回復手順の項目は表示されないので、それらはDSPLOGコマンド等で5250画面から確認する必要があります。 。