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IBMi海外記事2025.02.13

IBM、テクノロジー リフレッシュでDb2 for i を強化

Alex Woodie 著

IBMは、最新のIBM i 7.5および7.4向けテクノロジー リフレッシュで、UUID(汎用一意識別子: Universally Unique Identifier)を作成する新たな関数、セキュリティ データ マートの新機能、およびSQLベースのIBM iサービスに対する様々な機能強化など、いくつかの新たなデータベース機能を提供しています。

UUIDは、データベースの行または表などのオブジェクトを識別するのに使用できる、ランダムな36文字の128ビットの英数字ストリングです。識別子は一意であり、以前に一度も使用されたことがなく、今後再び使用されることもないことがほぼ確実になります。

UUIDシステムは、2005年にOSF(オープン ソフトウェア協議会: Open Software Foundation)によって初めて実装され、現時点では8つのバージョンがあります。2024年5月にIETF(インターネット技術特別調査委員会: Internet Engineering Task Force)が定義した、UUID標準のバージョン4では、5.3 x 1036通りのUUIDが存在します。そのため、2つのコンピューター システムが同じラベルを生成することはほぼ不可能となります。

IBMは、IBM i 7.5 TR5および7.4 TR11で、UUIDの生成をサポートします。具体的には、IBMは、GENERATE_UUIDおよびGENERATE_UUID_BINARYを提供します。これらは、UUIDバージョン4のアルゴリズムを使用してフォーマットされたストリング表現およびバイナリー ストリング表現を生成するスカラー関数です。UUIDの生成をサポートしているデータベースは他にも数多くありますが、Db2 for iもその1つと言えるようになりました。

新たなTRでは、9つの新たなIBM iサービスが導入されます。IBM iサービスは、サーバー上で様々な管理およびプログラミング タスクを実行するために使用されるSQLベースの手法であり、多くの場合、同じタスクを処理するCLコマンドやAPIを置き換える(または少なくとも補完する)ことができます。ここ数年間で、IBMは、数百に上るIBM iサービスを作成してきました。それらは、Access Client Solutions(ACS)インターフェースを使用して呼び出すことができます。

QSYS2ライブラリーには、1つの新たなIBM iサービス、すなわち保守ツール サーバーに関する構成情報を返す新たなビューが加わります。このサービスは、管理者がSTRSST(システム保守ツールの開始: Start System Service Tools)インターフェースを通じて取得できるのと同様の情報を返します。

SYSTOOLSには、以下に示す、8つの新たなIBM iサービスが加わります。

  • 指定した妥当性検査リストの項目を追加、変更、および削除する3つのスカラー関数。
  • 監査ジャーナル項目(パスワード エラー)の詳細情報を提供する表関数。
  • 構成記述に関する情報を返すビュー。構成状況の検索(RTVCFGSTS)CLコマンドと同様です。
  • END_JOBSプロシージャー。フィルターのセットに従って、アクティブなジョブのセットを終了します。
  • IFS_ACCESSスカラー関数。実ユーザーID(UID)およびグループID(GID)を使用して、ファイルが特定の方法でアクセスできるかどうかを判定します。
  • POWER_SCHEDULE_INFOビュー。特定の日に予定されている電源オンまたは電源オフ イベントがあるかどうかについての情報を返します。

    また、IBMは、以下のような、既存のIBM i サービスに対する11の機能強化もリリースしています。

  • QSYS2の監査ジャーナル データ マート( 春のTRで提供)では、2つの機能強化を行っているとIBMは述べています。MANAGE_AUDIT_JOURNAL_DATA_MARTプロシージャーは、「セキュリティ監査担当者が監査ジャーナル データを効率的に取得、分析、および管理するためのユーザーベースのフィルタリング オプションが強化され、ストレージ要件を減らします」とIBMは述べます。

    また、AUDIT_JOURNAL_DATA_MART_INFOビューでは、上述のコマンドを使用して作成された「監査ジャーナル データ マートに適用されたユーザー ベースのフィルタリングを確認できます」とIBMは述べます。

  • ACTIVE_JOB_INFO表関数。活動ジョブの処理(WRKACTJOB)コマンドおよびジョブのリスト(QUSLJOB)APIと同じように機能します。IBMは、SQL Query Engine(SQE) QROハッシュおよび一意のプランIDを追加したと述べています。これにより、「データベース エンジニアがアクティブなSQL照会のパフォーマンス分析を行えるようになる」ということです。
  • QSYS2のCOMPARE_IFSツール。IFSのオブジェクト間の違いを識別するために使用される表関数です。今回のリリースで、IBMはこのツールを拡張し、さらにIFSオブジェクトの属性を比較できるようになりました。
  • QSYS2のSYSTEM_STATUS表関数。現行区画についての管理情報を提供します。システム状況の処理(WRKSYSSTS)およびシステム活動の処理(WRKSYSACT)コマンドと同様です。IBMは、プロセッサー プールについての詳細情報を追加しています。
  • SYSTOOLSのFIRMWARE_CURRENCYビュー。管理者が、区画にインストールされているファームウェア修正レベルと、修正レベル推奨ツール(FLRT: Fix Level Recommendation Tool)からのフィードで使用可能なレベルとのライブ比較を行えるようにします。追加の列を返すように拡張されました。
  • SYSTOOLSのLPRINTFプロシージャー。ジョブログに情報メッセージを書き込みます。

最後になりますが、IBMは、いわゆるデータベース エンジニア(DBE)サービスに対する機能強化も行っています。今回、IBMは、アクティブなSQE保守済み一時索引(MTI: Maintained Temporary Indexes)についての情報を返す、QSYS2の既存のMTI_INFO表関数を機能強化しています。この関数は、表の区画またはメンバー名、およびMTIを使用したことのあるQROハッシュおよびプランIDのリストを返すようになりました。

いつものことですが、個々のリリース別の詳細情報は、IBM Supportページで参照することができます。IBM i 7.5に対する機能強化に関する情報については こちら 、IBM i 7.4の機能強化については こちら のクリックでご覧になれます。

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