IBM i のショップは、まだ生成AI導入に向けての準備段階にある
Fortra社が実施する毎年恒例の「 IBM i Marketplace Survey 」に参画することの素晴らしい点の1つは、調査の実施方法に関する企画立案や、時間の経過とともに調査が進化する過程に関わる機会が得られることです(10年前、HelpSystems社がこの調査を立ち上げる際に、親愛なる同僚、故Dan Burgerが協力を惜しまなかったのも、そのような理由があったのかもしれません)。
調査結果の解説を行うウェビナーで、ホスト役を務める、Fortra社のテクニカル ソリューション担当エグゼクティブ バイスプレジデントのTom Huntington氏は、ウェビナー参加者に対して即席のアンケートを実施しています。そのアンケートで、昨年と同じ質問(IBM i プラットフォームおよびその市場についての情報をどこで得ているか)が尋ねられようとしていたので、その質問よりも、まさに今はこれしかないという重要な質問を尋ねてはどうかと提案してみました(時折、強めの言い方になってしまうこともありますが、込められている敬愛の念は伝わっていると思っています)。すなわち、IBM i のショップが生成AI(コードを書いたり、製品マニュアルを書いたり、顧客サポート電話に応答したりといった様々なタスクを処理している、会話上手なタイプのAI)についてどう考えているか、そして生成AIにどう対応しようとしているかについてです。
以下は、IBM i のショップにおける生成AIについて私が提案した質問と、そのアンケート結果です。
IBM i のショップがどの段階にあるかに関しては、ほぼ予想通りでした。そして、私の知る限りでは、企業規模の大小にかかわらず、アプリケーションの一部として生成AIテクノロジーを導入済みの企業はほとんどないと知ってホッとしています。今のところは、生成AIは、ハイパースケーラーやクラウド ビルダー、そして15,000社ほどのスタートアップがせめぎ合いを演じる舞台といったところのようです。 だがしかし、そう遠くない将来に、こうした回答がどう変わって行くか目にすることになります。生成AIは、アプリケーション スタック全般にわたって、次のオートメーション(自動化)およびオーグメンテーション(拡張)の波を巻き起こすでしょう。
それについては疑う余地はありません。そして、私たちは、他の環境と比較して、IBM i のショップがどのように対応するのかを見守ることになります。
最後に一言だけ。調査結果の解説を行ったウェビナーは、 こちらでご覧になれます。また、調査結果をまとめたレポートは、 こちらでダウンロードできます。