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IBMi海外記事2016.08.10

Remain Software社、2Eユーザをターゲットにし、アジアでのパートナーシップを拡大

Dan Burger 著

IBMのミッドレンジ コンピュータ システムへの忠誠心は、多くの企業にとって強い絆となっています。CA 2Eアプリケーション開発環境を有する企業がそのよい例です。2E(旧称Synon)は、このプラットフォームで最も成功した第四世代言語(4GL)開発環境の1つであり、そのコミュニティの数は数千を維持しています。他のIBMミッドレンジ ショップと同様、彼らはアプリケーションの開発、メンテナンス、およびモダナイゼーションに関心を抱いています。

先週、Remain Software社は、IBM i Application Lifecycle Managementツール向けのCA 2Eインターフェイス、TD/OMSをリリースしました。今回の新リリースは、CA 2E CASEツールで構築されるビジネス アプリケーションの管理を支援するものであり、CA 2Eソフトウェアの変更およびそうした変更によるアプリケーション環境全体に対する影響について、解析、管理、および予測する機能が向上しています。

Remain Software社は2015年2月に、CA Plexユーザ向けに同様のインターフェイスを提供しています。

Remain Software社の、CA 2E開発に対する最新サポートにより、ユーザはCAワークベンチで作業できるようになりました。また、TD/OMSのアプリケーション管理機能へもアクセスできます。メリットとしては、IBM iのリモート マシンまたはパーティションへ配布できるようになるまで、2Eオブジェクトを管理できる点が挙げられます。この管理機能には、標準IBM iオブジェクトと同じように2E定義で作業する機能や、オブジェクトを1つのリポジトリから別のリポジトリへコピーする機能や、他のアプリケーションに対して変更が及ぼす潜在的な影響を判定したりする機能があります。また、複数のCA 2Eモデルを含むアプリケーション環境全体についての概要を表示する機能も備えています。

このCA 2Eインターフェイスは、TD/OMS Application Lifecycle Managementスイートの1つのモジュールとして作成されました。これには、ソフトウェアの変更管理、バージョン管理、リリース管理、およびソフトウェアの配布および展開といったITビジネス プロセスが組み込まれています。Fresche社のアプリケーション解析および文書化ツール、X-Analysisと統合されることにより、アプリケーションのモダナイゼーション プロジェクトの際に、これまで多くの手間がかかっていたプロセスを自動化することが可能となります。

また、Remain Software社は、アジア/パシフィック市場で事業を展開する、IBMプレミア・ビジネス・パートナーの、TroyTech社との間でディストリビュータ契約を締結したことを発表しました。TroyTech社は、コンサルティング、サービス、およびサポート業務を提供することになります。

「世界でも有数のIBM i市場である日本においてRemain Software社の知名度を向上させることは、弊社のグローバル展開における一里塚です」と、Remain Software社のマネージング ディレクター、Marco Kok氏は述べます。アジア市場においては、日本通運とキヤノンがすでに同社の顧客となっています。また、Remain社は、日本における最大のIBM i技術スペシャリスト企業の1つである、ソリューション・ラボ・横浜社とも提携しています。

「日本市場参入の際の課題の1つは、すでに1バイト文字セットできちんと動作しているソフトウェアに、2バイト文字セットを導入することです」と、Remain Software社CTO兼マネージング ディレクターのWim Jongman氏は指摘します。Jongman氏は、同社の製品開発においてEclipseテクノロジーをフル活用すれば、DBCSの統合はより容易になる、と述べます。また彼は、ソリューション・ラボ・横浜社のプログラマーと共同作業することで、Remain社のソフトウェアの日本語化が可能になる、と付け加えました。

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