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サポートチーム便り2025.09.24

IBM i の機能「Navigator for i 」とは一体何!?

Question

最近いくつかの記事を見ていると目にする「Navigator for i 」という単語。

この「Navigator for i 」というものはそもそも一体何なのでしょうか。

IBM i (AS/400)の機能ということですが、どういったものなのか、何のために必要なのかよくわかりません。

概要でもいいので、教えていただけますか。

以前のエミュレータで「IBM i Access for Windows」に「System i ナビゲータ」というものがあったと思いますが、それに近いものなのでしょうか。

Answer

「Navigator for i 」というのは、IBM i (AS/400)を管理するための様々なタスクを実行することができる機能となり、WEBブラウザで操作できるインターフェースです。

以前GUIツールとして存在していた「System i ナビゲータ」がWEB版として大きく刷新されたものになります。

また、「Navigator for i 」はIBM i (AS/400)の標準機能になります。

システム管理をする際、一般的には5250画面で操作すると思いますが、5250画面の場合、簡易メニューはあるもののベースはコマンドを実行しての操作になるかと思います。

「Navigator for i 」はグラフィカルな画面の作りとなっているため、コマンドを知らなくても操作がしやすくなっているのが特徴です。

なお、データベース系の操作はできません。

では実際に操作してみましょう。

ここでは、2021年以降の新しい「Navigator for i 」の画面で説明していきます。

OSのバージョンやPTFのレベルによって表示される画面が異なる可能性がありますがご了承ください。

まずアクセスの仕方は、ブラウザを起動し以下のアドレスを実行します。

http://xxx.xxx.xxx.xxx:2001
※「xxx.xxx.xxx.xxx」にはIBM i (AS/400)のホスト名またはIPアドレスを入力します。

ログイン画面が表示されますので、IBM i (AS/400)に登録されているユーザープロファイルにてログインしてください。

初めに表示される画面はIBM i (AS/400)ノード一覧となりますが、これは複数のIBM i (AS/400)が管理できるようになっていることからこういった表示になっています。

操作したいIBM i (AS/400)を選択してください。

そうすると、画面の左側にタスクが展開されますので、ここから必要な操作を行っていただくことになります。

各タスクについての簡単な説明は、以下をご確認ください。

https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.4.0?topic=system-navigator-i
※全く同じ内容ではありませんが、ある程度のイメージはわかるかと思います。2025/09時点ではV7.5のサイトは英語となってますのでV7.4のリンクとしています。

ここでは3つほど操作例を紹介します。

  1. IBM i (AS/400)のシステム状況を確認する方法です。

    画面左側のタスクより「実行管理機能」→「ジョブ」→「アクティブ・ジョブ」をクリックします。

    画面左側に、活動ジョブ(WRKACTJOB)と同等の画面が表示されるのがわかります。

    ジョブ名や状況などで、情報を抽出することもできます。

    各項目名称の「フィルターボタン(下向き三角ボタン)」をクリックして抽出条件・検索する値を指定できます。

  2. PTFの一覧を表示する

    現在適用されているPTFの一覧状況を表示させる方法です。

    画面左側のタスクより「構成及びサービス」→「プログラム一時修正(PTF)」をクリックします。

    現在適用されているPTFの一覧が表示されます。

    ここから、例えばセキュリティーに関する個別PTF(IDがわかっているもの)が適用されているかどうかを確認することもできます。

  3. HTTPサーバーやデジタル証明書マネージャーへのアクセス

    リンクアドレスがわかっていれば直接入力して実行していただければよいかと思いますが、「Navigator for i 」でもリンクがありますので、こちらもご利用いただくと便利かと思います。

    画面左側のタスクより「ブックマーク」をクリックし、HTTP管理画面であれば「IBM Web Administration for i 」を、デジタル証明書マネージャーであれば「IBM Digital Certificate Manager for i 」をクリックしてください。

いかがでしょうか、少しイメージは湧きましたでしょうか。


なお、e-bellnet記事にはいくつかの「Navigator for i 」を使用した機能を紹介しています。


また「会員限定コンテンツ」では、以前ご紹介した「Navigator for i 」の動画も掲載していますので、こちらも参考にしていただければと思います。
https://www.e-bellnet.com/category/knowledges/doc/member/2502-01.php

IBM i (AS/400)のコマンドに不慣れな方は、もしかしたら「Navigator for i 」のほうが操作しやすいかもしれません。

「Navigator for i 」での運用も検討してみてはいかがでしょうか。

by . かんぴょう木綿さん

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