IBM i 7.6のDFUはいったいどうなる!?
Question
以前以下の記事を見て、次のIBM i (AS/400)V7.6ではDFUは使用できないという情報を見ました。
https://www.e-bellnet.com/category/jungle/2409/2409-02.html
本当に使えなくなってしまうのでしょうか。
Answer
IBM i (AS/400)V7.6は、ご存じのように2025/4/18にリリースされています。
私自身もDFUが使えなくなる問題は非常に気になるポイントでした。
ですが、実際に蓋を開けると、サポートは終了となりますが使用すること自体はできるようです。
使えるとしても、どこまで使用可能なのか気になりますよね。
実際の画面がどのようになっているのか。以下に見ていきましょう。
STRDFUのメニュー画面
【V7.5の場合】
【V7.6の場合】
メニューを比較するとわかりますが、V7.6ではメニューの項目が減っています。減っている項目は、DFUプログラムの操作に関する項目になります。
これは、V7.5以前で作成したDFUプログラムをV7.6上で使用することはできるが、V7.6上で新たに作成することはできない、ということになります。
ちなみにメニュー項目に「5.一時プログラムを使用したデータの更新」がありますので、コマンド「UPDDTA」は使用可能です。
私自身としては「UPDDTA」を重宝していましたので、この機能が生き残っているのは正直ほっとしました。
PDMからのDFU呼び出し
【V7.6の場合】
PDMからの呼び出しも、機能としては残っているようですね。
PDMから一時的にデータ変更される方もいらっしゃると思いますので、このあたりも安心です。
ちなみにレターにあった「DFU表示ファイルの作成(CRTDFUDSPF)」も使用可能ということですが、これはDFUの画面ファイルを作成するコマンドになります。
私自身はなじみがありませんでしたが、作成したDFUの画面レイアウトが変更できるようですね。
試しに、V7.5で作成したDFUプログラムをV7.6に移植し、画面ファイルをV7.6で変更してみました。
【変更前】

【変更後】

DFUプログラム自体は修正などできませんが、画面ファイルだけであれば修正は可能なようです。
DFUについて、機能は使えるということだけでも非常に安心できたかと思います。
とはいえ、サポート自体は終了していますので、もし今後使用する中で不具合などがあっても修正はされませんし、また新しいOSが発表される際はDFUの機能が排除されている可能性もあります。
念のため、今のうちに代替方法も検討したほうがいいかもしれませんね。
今回はDFUのみを紹介していますが、PDMの機能としてはほかにも使用できなくなった機能もあります。詳細は冒頭で紹介したIBMレターを確認してみてください。
by . かんぴょう木綿さん