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サポートチーム便り2025.06.11

IBM i 7.6のDFUはいったいどうなる!?

Question

以前以下の記事を見て、次のIBM i (AS/400)V7.6ではDFUは使用できないという情報を見ました。
https://www.e-bellnet.com/category/jungle/2409/2409-02.html

本当に使えなくなってしまうのでしょうか。

Answer

IBM i (AS/400)V7.6は、ご存じのように2025/4/18にリリースされています。

私自身もDFUが使えなくなる問題は非常に気になるポイントでした。

ですが、実際に蓋を開けると、サポートは終了となりますが使用すること自体はできるようです。

IBMレター:
https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.6.0?topic=rdsi5w-commands-from-rational-development-studio-i-5770-wds-option-21-application-development-toolset

使えるとしても、どこまで使用可能なのか気になりますよね。

実際の画面がどのようになっているのか。以下に見ていきましょう。

  • STRDFUのメニュー画面

    【V7.5の場合】

    【V7.6の場合】

    メニューを比較するとわかりますが、V7.6ではメニューの項目が減っています。減っている項目は、DFUプログラムの操作に関する項目になります。

    これは、V7.5以前で作成したDFUプログラムをV7.6上で使用することはできるが、V7.6上で新たに作成することはできない、ということになります。

    ちなみにメニュー項目に「5.一時プログラムを使用したデータの更新」がありますので、コマンド「UPDDTA」は使用可能です。

    私自身としては「UPDDTA」を重宝していましたので、この機能が生き残っているのは正直ほっとしました。

  • PDMからのDFU呼び出し

    【V7.6の場合】

    PDMからの呼び出しも、機能としては残っているようですね。

    PDMから一時的にデータ変更される方もいらっしゃると思いますので、このあたりも安心です。


ちなみにレターにあった「DFU表示ファイルの作成(CRTDFUDSPF)」も使用可能ということですが、これはDFUの画面ファイルを作成するコマンドになります。

私自身はなじみがありませんでしたが、作成したDFUの画面レイアウトが変更できるようですね。

試しに、V7.5で作成したDFUプログラムをV7.6に移植し、画面ファイルをV7.6で変更してみました。

【変更前】

【変更後】

DFUプログラム自体は修正などできませんが、画面ファイルだけであれば修正は可能なようです。

DFUについて、機能は使えるということだけでも非常に安心できたかと思います。

とはいえ、サポート自体は終了していますので、もし今後使用する中で不具合などがあっても修正はされませんし、また新しいOSが発表される際はDFUの機能が排除されている可能性もあります。

念のため、今のうちに代替方法も検討したほうがいいかもしれませんね。

今回はDFUのみを紹介していますが、PDMの機能としてはほかにも使用できなくなった機能もあります。詳細は冒頭で紹介したIBMレターを確認してみてください。

by . かんぴょう木綿さん

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