サポートチーム便り2024.03.27
システム内全てのスプールファイルをサイズ降順で表示する
Question
それぞれの出力待ち行列(OUTQ)にスプールファイルが溜まったままになっており、ディスク使用率への影響を心配しています。
システム内全てのスプールファイルをサイズ降順に表示できれば、サイズが大きく不要なスプールファイルを管理(削除)できると思います。
システム内全てのスプールファイルをサイズ降順に調べる(表示する)方法はありませんか。
Answer
システム内全てのスプールファイルを表示するには、OUTPUT_QUEUE_ENTRIES_BASICビューを使用する事で可能です。
OUTPUT_QUEUE_ENTRIES_BASICビュー
https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.5?topic=services-output-queue-entries-basic-view
このビューを使用してSQLを実行し、スプールファイル・サイズ降順に表記する事が可能です。
※ビュー使用の前提グループPTFレベル(各OS毎のグループPTF DB2 for IBM i レベル)
SF99950 Level 1 | → | V7.5 DB2 for IBM i |
SF99704 Level 1 | → | V7.4 DB2 for IBM i |
SF99703 Level 11 | → | V7.3 DB2 for IBM i |
SF99702 Level 23 | → | V7.2 DB2 for IBM i |
→ グループPTFレベルは、 WRKPTFGRP コマンドでご確認ください。
※CLプログラム例
このCLプログラムを実行すると、ライブラリー QTEMPにファイル SPLDBを作成します。(サイズ降順で100件を表示します)
PGM
DLTF FILE(QTEMP/SPLDB)
MONMSG MSGID(CPF2105)
RUNSQL SQL('CREATE TABLE QTEMP/SPLDB AS (SELECT +
SIZE,SPOOLNAME,OUTQ,OUTQLIB,CREATED,USER_NA+
ME,STATUS,PAGES,JOB_NAME,FILENUM FROM +
QSYS2/OUTPUT_QUEUE_ENTRIES_BASIC ORDER BY +
SIZE DESC FETCH FIRST 100 ROWS ONLY) WITH +
DATA') COMMIT(*NONE)
ENDPGM
実行結果を RUNQRY QRYFILE((QTEMP/SPLDB)) コマンドで表示した画面です。
スプールファイルの情報で、サイズ・OUTQ名・ライブラリー名・作成日付などが確認できます。
この内容を基に、削除対象のスプールファイルを判断する事が出来ます。
また、ACSの「SQLのスクリプト実行」から実行し画面へ表示する事も可能です。
※SQL例
SELECT SIZE,SPOOLNAME,OUTQ,OUTQLIB,CREATED,USER_NAME, STATUS,PAGES,JOB_NAME,FILENUM
FROM QSYS2.OUTPUT_QUEUE_ENTRIES_BASIC
ORDER BY SIZE DESC FETCH FIRST 100 ROWS ONLY
by あすと