サポートチーム便り2023.11.21
【7.5新機能!】ジョブ・スケジュール自体を一気に保留/開放したい!
Question
先日、弊社で使用しているIBM i (AS/400)をリプレイスしました。今度新マシンでメンテナンス作業があり、その前にフルバックアップを取得します。
フルバックアップの前に、ジョブ・スケジュールを保留にしているのですが、弊社環境ではスケジュールの登録数が多く、また状況が「SAV」になっているものや現時点で「HLD」にしているものもありますので、毎回必要なものを保留/解放をするのにとても手間がかかります。またオペレーションミスによる解放漏れが発生する可能性もあり、毎回とても冷や冷やしています。
先日リプレイスしたと伝えましたが、現在OSのバージョンは7.5となっています。
ジョブ・スケジュール自体を保留/解放することは、今もできないのでしょうか。
Answer
お客様の苦労は身にしみてわかります。
確かに、ジョブ・スケジュール登録数が多いと、その分の確認に時間がかかりますし、解放漏れにより重要な処理が行われない場合、業務に大きく影響が出てしまいます。
スケジュールを手動で保留/解放する以外にも、スケジュールオブジェクト(QUSRSYS/QDFTJOBSCD)というものが存在しますので、メンテンナンス前にそれを保管し、設定を削除、メンテナンス完了後に復元しなおす、という裏技(荒業)もありました。
貴社システムは7.5とのことですが、実は7.5から、ジョブ・スケジュール自体を保留/解放することが出来るようになりました。
以下、WRKJOBSCDE の画面です。
状況の変更は、コマンドにて可能です。
- スケジュールの保留
HLDJOBSCDE JOB(*JOBSCD) ENTRYNBR(*ALL)
- スケジュールの解放
RLSJOBSCDE JOB(*JOBSCD) ENTRYNBR(*ALL)
今後のメンテナンス作業が少しでも楽になるかと思います。
この機能だけでも、7.5を使用するメリットがあるのではと思いますね。
by かんぴょう木綿さん