IBM i Access for Web のデータ転送機能について知りたい - 後編 -
Question
PCのリプレイスがあるたびにエミュレータを導入するのが煩わしいので、「IBM i Access for Web」が使用できないか検討しています。
5250のセッションの使用についてはイメージがついているのですが、「IBM i Access for Web」を使用したデータ転送機能について、イメージがわかない為、どのような方法でデータ転送が出来るのか教えてほしいです。
Answer
前回の記事で「1.テーブル」の機能についてご紹介いたしました。
後編では「2.SQLの実行」および「3.テーブルへのデータのコピー」についてご紹介いたします。
2.SQLの実行
その名の通り、SQLを実行する機能です。
SQLなので細かい抽出条件が指定できますが、ネストされた条件はサポートされていないようです。
出力タイプには、プレビューはもちろん、csv、txt、xlsなどがありますが、マニュアルを見る限り、現時点ではxlsxには対応していないようです。
今後の機能拡張に期待したいです。
「要求の保管」をすることで、今回実行した内容を保管することができます。
3.テーブルへのデータのコピー
PC上のデータを、IBM i (AS/400)上のデータベースにコピーするものです。
ファイルタイプは、csv、txt、xlsなどがあります。SQLの実行と同様、現時点ではxlsxには対応していません。
「要求の保管」をすることで、今回実行した内容を保管することができます。
また、上記のほか、データベース操作に関する項目には以下のものがあります。これらについては簡単にご紹介します。
- ユーザー要求
以前保管した要求を管理する画面です。
- 要求のインポート
「IBM i Access for Windows」で作成されたデータ転送要求をインポートすることが可能です。
ただ、現時点では「IBM i Access Client Solutions(ACS)」で作成されたデータ転送要求はインポートできません。
こちらも、今後の機能拡張に期待したいです。 - 照会のインポート
「DB2 for IBM i Query Manager」によって作成された *QMQRY オブジェクトおよび「Query for IBM i」によって作成された *QRYDFN オブジェクトをインポートすることができます。
「IBM i Access for Web」の設定については、以前別の記事でご紹介していますので、こちらも参考にしていただき、実際に試していただいたほうが分かりやすいかと思います。
https://www.e-bellnet.com/category/technology/1809/1809-95.html
なお、「IBM i Access for Web」の詳細な説明は、IBMナレッジセンターの「IBM i Access for Web の PDF ファイル」にございますので、こちらを参照してみてください。
https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.5?topic=functions-database
by かんぴょう木綿さん