サポートチーム便り2022.05.11
ポート2002を使用した新しいNavigator for i - 後編 -
Question
HTTPグループPTFを適用してから新しい Navigator for i(ポート2002)に変わってしまいました。
以前のNavigator for i(ポート2004)を使用したいのですが、どうしたらよいでしょうか。
Answer
新しいNavigator for i がリリースされたのは以前の記事でご紹介させて頂きました。
今回の記事では、従来通りNavigator for i を使用したいユーザーのために、ADMIN2を有効化する手順をご案内します。
ADMIN2の有効化/無効化の手順は以下のドキュメントがあります。
- ■ Heritage Navigator Enable and Disable Instructions
https://www.ibm.com/support/pages/node/6556828
※注意事項や詳細な手順、画面等はドキュメントをご覧ください。
- まずは任意のブラウザで以下のURLを入力して実行します。
http://ホスト名 or IPアドレス:2001/HTTPAdmin - 特殊権限 *IOSYSCFG と *ALLOBJ を持つユーザー・プロファイルでサインオンします。
サインオンすると IBM Web Administration for i の画面に遷移します。 - 次のように選択して、ADMIN2のプロパティを表示します。
画面右上のタブ「管理」を選択します。
→タブ「アプリケーションサーバー」を選択します。 →サーバー選択リストから「ADMIN2 -V8.5(int appsvr)」を選択します。 →「サーバーのプロパティ」カテゴリの下の左側のナビゲーションにある「プロパティ」選択します。 - 以下のADMIN2のプロパティを変更すると、旧URL(ヘリテージナビゲーター)の有効化/無効化を切り替える事ができます。
ADMIN2を使用する場合は有効化を選択します。- ADMIN2を有効化する場合:「サーバーの無効化」項目にて「False」を選択して「保存」。 (ADMIN2を使用する)
- ADMIN2を無効化する場合:「サーバーの無効化」項目にて「True」を選択して「保存」。 (ADMIN2を使用しない)
- ADMIN2のステータスは画面左上のGUIに表示されます。ADMIN2を使用する場合は起動させます。
- ADMIN2を起動する場合:緑のスタートアイコン(▶)をクリックします。
- ADMIN2を停止する場合:赤い停止アイコン(■)をクリックします。
- 上記4と5にてADMIN2を起動する手順を実行した場合、IFS上にある以下ディレクトリーのフォルダー「workarea」だけを削除します。
→フォルダー「workarea」に対してOPT4を入力してF4キーで実行します。 →パラメーター「ディレクトリーのサブツリー」を *ALL に変更してフォルダー「workarea」を削除します。WRKLNK ('/QIBM/UserData/OS/ADMININST/admin2/wlp/usr/servers/admin2/*')
あとは、旧URLにて Navigator for i が正常に起動されるかをご確認ください。
尚、以前の記事にてご案内した内容と重複しますが、脆弱性の問題がある為旧URLでのNavigator for i の使用(ADMIN2の起動)は推奨されていません。
更に、ドキュメントには旧URL(ヘリテージナビゲーター)は2022年末までにサポートされなくなる旨の記載もありますので、これを機に、新URLのNavigator for i の使用を比較・検討されてみてはいかがでしょうか。
by 槻樹