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サポートチーム便り2022.02.09

QSYSOPRのメッセージが多すぎる!重要なメッセージだけ監視するには

Question

IBM i(AS/400)から送られる重要なメッセージを監視するために、QSYSOPRメッセージ待ち行列を定期的にモニターしています。

単なる通知のメッセージや、印刷関連のメッセージなど多くのメッセージが出されているのですが、本当に重要なメッセージを見逃すことを避けたいと思っています。

そのために何か良い方法があれば教えてください。

Answer

QSYSOPRメッセージ待ち行列は、IBM i(AS/400)管理者にとって監視対象の基本となる待ち行列です。

重要なメッセージを見逃さないようにブレークモード(画面が中断され到着メッセージが表示されるモード)に変更するのが簡単です。

すべてのメッセージをブレークで到着させるのではなく、重大度を指定することが可能です。

指定の重大度以上のメッセージのみがブレークで到着します。

CHGMSGQ MSGQ(QSYSOPR) DLVRY(*BREAK) SEV(60)

上の例は、重大度が60以上のメッセージが到着した時に、画面が中断されメッセージが表示されるように設定するものです。

重大度コード00から99までの基準は以下IBMのサイトをご覧ください。

重大度コードの割り当て
https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.4?topic=file-assigning-severity-code

QSYSOPR 以外にもう一つ重要なメッセージが到着する特別なメッセージ待ち行列があります。

QSYSMSG という名前のメッセージ待ち行列で、デフォルトでは存在せずユーザーが QSYS ライブラリーに作成すると、その待ち行列に重要なメッセージが到着するという面白い使われ方をするメッセージ待ち行列です。

このQSYSMSGメッセージ待ち行列はデフォルトでは存在せず一度作成すると特定のメッセージは送信先が変わってしまいます。

仕組みや目的を十分理解しない限り、試しに作ってみようなどという気持ちで安易に待ち行列は作成しないでください。

もし作成してテスト等の目的が達成できたら早急に待ち行列を削除するようにしてください。

この待ち行列が存在すると、特定のメッセージは QSYSOPR メッセージ待ち行列ではなくこの待ち行列に送られるか、または QSYSOPR メッセージ待ち行列の他にこの待ち行列に送られます。

QSYSMSG についての詳細、および、どのメッセージが QSYSMSG にのみ送られるか、または、QSYSOPR にも送られるのかについての詳細は以下IBMのサイトをご覧ください。

QSYSOPR メッセージ待ち行列を監視する代わりに、この QSYSMSG メッセージ待ち行列をブレークモードで監視する方法も考えられます。

※QSYSMSGを作成することで監視ツールや手作りのプログラムでQSYSOPRを監視している場合には、その監視ツールや手作りのプログラムが機能しなくなる恐れもありますのでご注意ください。

by 杜

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