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サポートチーム便り2021.06.09

ACS利用時にサインオンポップアップを省略するもう一つの方法(netrc)

Question

IBM i Access Client Solutions(以下ACS)で接続する初回に、IBM i (AS/400)へのサインオンが求められるポップアップ画面が出されます。

それを省略するために、各PC毎に、/PLUGIN=logon を記述したバッチファイルを作成して、PCのスタートアップフォルダーにセットしています。

しかし、ACSの起動フォルダーが各PC毎に変わっていたり、パスの階層も深いため、それぞれのPC毎に検証が大変です。

この方法以外にサインオンポップアップを省略する方法はありませんでしょうか。

Answer

Linux等でサーバーにログオンする時にnetrcファイルを使うテクニックがありますが、ACSでもnetrcファイルを使った自動サインオンが可能です。

事前の準備は、以下です。

●サインオンポップアップを省略したいシステムに対して「システム構成」の「接続」タブでデフォルト・ユーザー名の指定を選択しユーザー名を指定しておきます。

(これは、/PLUGIN=logonを使用する場合も必要です)

フォルダ

●netrcファイルを読み取るように設定します。

ACSのメイン画面のメニューバー、「編集」→「設定」を選択します。

「一般」タブの、「netrc ファイルを読み取ってログオン情報を取得する」にチェックを入れます。

フォルダ

●netrc ファイルの作成、配置

ユーザーのホーム・ディレクトリーに、下記の名前でファイルを作ります。

.netrc ファイル(Linux および Mac)

_netrc ファイル(Windows)

例えば、Windows でユーザー名が user の場合「C:\Users\User\_netrc」というDIR\ファイル名で作成します。

ファイル内容の形式は以下の通りです。

machine login password

例えばシステム「10.20.30.40」に対するデフォルト・ユーザー名が「user」で、パスワードが「pass」の場合は以下のように記述します。

対象システムが複数あれば、別の行にそれぞれ記述します。

machine 10.20.30.40 login user password pass

以上の設定により、ACS起動時に「netrc ファイルを読み取ってログオン情報を取得する」がチェックされている場合、 IBM i (AS/400)へのサインオンが必要になった時 ホーム・ディレクトリーにある netrc ファイルをチェックし、ファイル内のシステム名・ユーザー名が一致すれば、ファイル内のパスワードで自動サインオンを試みます。

この方法により、/PLUGIN=logon は必要なくなります。

長いパス名を指定したバッチファイルの作成・検証から解放されます。

by 杜

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