ACSのJava Print Service(JPS)で行間(LPI)を調整するには
Question
今まで利用していたIBM i Access for Windows(以下、iAW)からWindows10対応のIBM i Access Client Solutions(以下、ACS)に変えました。
ACSのV1.1.8から、Java Print Service(JPS)が拡張され、スプールファイルの属性を使用して印刷できると聞き、従来の専用帳票に収まるか試してみました。
横の位置は正しく印字されるようになりましたが、縦位置が正しくありません。
行間がスプールの指定通りではないようです。
これは制限事項となり、対応することは出来ないのでしょうか。
Answer
まず、「ページ設定」の指定画面で、「ページの向きの自動決定」が「いいえ」、「最適化」も「いいえ」であることを確認してください。
ACSV1.1.8.1から、スプールファイルのLPI(Lines per Inch)を使用できるようになりました。ただし、日本語環境のデフォルトでは、7.5LPI固定になっています。
スプールのLPIを有効にするには、acssm.ini ファイルを編集する必要があります。
ACSのエミュレーターパス(通常は 「C:\Users\[ユーザー]\Documents\IBM\iAccessClient\Emulator」)にある acssm.ini の [Configuration] セクション内にに下記の一行をを追加してください。
jpsDBCSUseSplfLPI=true
acssm.ini の編集はACSをすべて終了させた状態で行ってください。
変更は次回ACSを起動した時に有効になります。
(ACSの実行中に編集すると、ACS終了時に元の状態に戻ってしまいますので注意してください。)
acssm.ini変更後のJPS印刷で、スプールのLPIが有効になっているかお試しください。
by 杜