サポートチーム便り2019.08.01
他のIBM i (AS/400)の中のデータエリアを参照出来ませんか?
Question
弊社では日中処理の結果をデータエリアに書き出して、夜間処理でその結果を参照して処理内容を変えています。 LPARで複数区画のIBM i (AS400)が稼働しているのですが、区画1のデータエリアの内容を区画2や区画3と共有出来ないでしょうか。
Answer
DDM通信で参照されてはいかがでしょうか。 物理ファイルでDDM通信をご利用されることは多く有るかと思いますが、データエリアでもご利用頂くことが出来ます。
以下に設定例を記します。
- ターゲットシステム(参照されるデータエリアを持つ区画)でデータエリアを作成します。
※既存のデータエリアをそのままご利用頂いても構いません。 - ターゲットシステム(参照されるデータエリアを持つ区画)でDDM通信の設定をします。
※既に設定済みの場合は必要ありません。 - ターゲットシステム(参照されるデータエリアを持つ区画)でDDM通信のサービスを起動させます。
※既に設定済みの場合は必要ありません。 - ソースシステム(参照する区画)でリレーショナル・データベースの設定をします。
※既に設定済みの場合は必要ありません。 - ソースシステム(参照する区画)でデータエリアを作成します。
※注意点として...
- DDM通信、リレーショナル・データベース共に認証方式を"*USRID"としている為、ソースシステムでデータエリアを参照するジョブを実行しているユーザーがターゲットシステムにも存在している必要があります。
- ソースシステムではDSPDTAARAコマンドは参照先の設定値が表示され、データエリアの内容を確認することが出来ません。
- RTVDTAARAコマンドでのみデータエリアの内容を確認することが出来ます。
- CHGDTAARAコマンドでデータエリアの内容を変更することも出来ます。
by なんちゃってエンジニア