エミュレータのWEB版について(IBM i Access for Web)
Question
社内の端末をWindows10に変更すると同時にエミュレータもAccess Client Solutions(ACS)に切り替えています。
ACSではWindowsのインストールプログラムの一覧に表示されず、システム資源管理上、インストール状況を統一化するのが難しいと考えています。
個々にアプリケーションの配布が不要な方法として、エミュレータのWEB版があると聞いたことがあるのですが、それはどういうものでしょうか。
Answer
エミュレータのWEB版は、以前よりIBM i Access for Web(57xxXH2)というライセンスとして存在していましたが、WebSphere Application Server(WAS)のインストールが必須だったため、ご利用にはハードルが高いものでした。ですが、OS V7R1より、WASを導入しなくても「57xxXH2」のライセンスがあればWEB版を使用することができるようになっています。
※「57xxXH2」を使用する場合、「57xxXW1」のライセンスが必要です。
IBM i(AS/400)上で構成を行い、HTTPサーバーを起動して使用するものです。インストール後の構成は、以下のような流れで行います。
- 「IBM Web Administration for i(HTTP管理サーバー)」にアクセスし、「統合Web アプリケーション・サーバー・インスタンス」を作成します。
- コマンド「CFGACCWEB2」にて「IBM i Access for Web」を構成します。
- 「IBM Web Administration for i(HTTP管理サーバー)」で作成したインスタンスを起動します。
後は、以下のいずれかのURLにアクセスすることで、WEB版にアクセスすることができます。
- http://<system_name>:<port番号>/webaccess/iWAHome
- http://<system_name>:<port番号>/webaccess/iWAMain
※<port番号>はインスタンス作成時のポート番号
なお、モバイル版はV7R2から使用可能になっていますので、モバイル版用の構成を行うと、以下のURLでアクセスすることができるようになります。
http://<system_name>:2001/iamobile
IBM i(AS/400)の接続のエミュレータということで、いくつかのソフトウェアがあります。
確かにソフトウェアが異なれば一長一短あり、使い易さだけを求めて種類を増やしていくと、管理するのが大変になってまいります。運用者・管理者として何か、一つベストなものを見つけて使用できれば一番いい所かと思います。
頑張って運命の出会いを探してみてください。
by かんぴょう木綿さん