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サポートチーム便り2016.11.28

IBM i 2017年1月1日のうるう秒対応について

Question

2017年1月1日にうるう秒が発生するようですが、IBMiではどのように対応すれば良いですか。何か問題は発生しますか。

Answer

2015年にも話題になった問題です。まず、うるう秒の問題というのは、1秒ずれてしまうこと自体はそれほど問題ではなく、「NTPサーバを使って時刻同期通信を行っているサーバが、うるう秒調整のデータを伴ったパケットを受け取った時、きちんとそれに対応できるか」が大きな焦点となります。IBMiは、その点に対応しており、問題が発生することはありません。
 うるう秒のパケットを受け取ったIBMiは、その1秒分を、OS上で「2017年1月1日午前8時59分60秒」といった形で挿入は「しません」。そのため、不可解な時刻をシステムが表示することはなく、PGM等にも影響はありません。
NTPサーバからうるう秒調整のLIを含んだパケットを受け取ったIBMiは、「2017年1月1日午前9時00分00秒」を少しだけ長めに、「2017年1月1日午前9時00分01秒」も少し長めに、「2017年1月1日午前9時00分02秒」も少し長めに...というように、時刻をほんのすこしずつ長めにとり、ゆっくりと1秒分を調整していきます。IBMのサイトで、「実際の時刻調整は、即座に1秒の調整を行うのではなく、時刻の流れを連続的に継続しながら徐々に調整されます。」と書かれているのは、そういった形で調整を行うという意味です。
当然ながら、NTPサーバと時刻同期を行っていないIBMiは、この問題とは無関係です(※うるう秒発生時に単純に1秒ずれてしまいますが、NTPサーバと時刻同期を行っていないIBMiは手動で時刻を設定していますから、それでなくとも正確な時刻からは少しずれているものです)。

2017年1月1日のうるう秒のIBMiへの影響について(IBM Support)
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=jpn1J1013208

過去のe-bellnet記事
2015年7月1日のうるう秒対応について(IBM)
/category/technology/1506/1506-239.html

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