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IBMi海外記事2025.03.12

1年後、ほとんどのPower9システムが標準サポート終了に

Timothy Prickett Morgan 著

理由はともかくとして、IBMの通常の発表チャンネルを通じてリリースされるのではない発表はたくさんあります。実は昨年、一部のPower9システムのテクニカル サポート終了についての発表があったことに気付かされたのも、「 2025 IBM i Marketplace Survey 」ウェビナーにパネリストとして出演していた時のことでした。ちょうど今頃には、そうした発表もあると予想はしていたところであり、また、実際に発効するのは今から1年後です。具体的に実害はなかったので、ここは良しとすべきでしょう。

結局のところ、 この発表がなされたのは 2024年9月12日のことで、IBMのSystemsサポート ポータルでのPDFの投稿を通じてのリリースだったということです。そこにあることが分かっていなければ、見つけられませんし、メインIBMサイトから「 Hardware and Software Support Services 」ページへ移動し、「 IBM Hardware and IBM Software Maintenance Services 」ページに移動して探せばすぐ分かるというわけでもありません。このメイン サポート ページには、各種サポート向けの数多くのマーケティング用PDFへのリンクが掲載されています。それはそれとして、そういうものかもしれません。しかし、これはマンハッタンの街中をドライブするようなものです。目的地までの行き方を知らなければ、うまく動たどり着くことができません。私たちに知らせようという連絡は誰からもありませんでしたし、私たちの知り合いのビジネス パートナーもそうだったようです。果たして、読者の皆さんは、誰か知らせてくれる人はいたでしょうか。あるビジネス パートナーは、顧客から聞かされたと言います。

愚痴を言い終えてすっきりしたところで本題に入ります。IBMは、この9月12日の発表の中で、Power9システムの一部のモデルに対する標準保守サービスが2026年1月31日に提供終了となると述べています。今から1年後となるその時点では、それらのPower9マシンは、市場に登場して8年以上経つことになります。これは、Powerマシン上のAS/400またはIBM iとしても、かなり長期間のライフサイクルと言えるでしょう。

では、これはどういうことを意味するのでしょうか。IBMはこのように述べています。 「標準保守サービスの終了後は、IBMは予防保守、新たなアップデートまたは修正、新たなマシン コードのアップデート、パッチ、修正(セキュリティ修正を含む)の開発を提供いたしません。」

この発表によって影響を受けるマシンは、以下の通りです。

IBMは、希望する顧客に向けて、「ハードウェア サポートの延長(Hardware Support Extension)」( 詳細はこちらの文書を参照)を通じて、保守延長サービス(Extended Maintenance)を提供します。


1.3.1 ハードウェア・サービスの延長

IBM が特定の機械の保守サービス終了を発表した後、保守サービス終了に達した特定の機械のハードウェアサービスに対するお客様の要求に応じて、IBM のサポートセンターまたは IBM エレクトリックアクセスを介したリモートサポート、およびオンサイトサポートを含む、限定的なサポート(ハードウェアサービスの延長)を提供する場合があります。

IBM は、以下のサービスを提供します。

a. 問題の判別および問題の原因の識別のためにリモートサポート。
b. 必要に応じて、ハードウェアの不具合を解決するためのオンサイト技術員派遣(例. 部品が一般的に供給可能な場合、フィールド交換可能ユニット「FRU」の交換など)。
c. 適用可能な解決策が存在するかどうかの判断。これには、既存のパッチまたはお客様が実施する回避策が含まれる場合があります。

オンサイトでの修理は、修理部品および熟練したリソースが利用可能であることを条件とし、ソフトウェア、エンジニアリング、または開発のサポートを必要とする修理は含みません。 応答時間および部品の入手可能性は場所によって異なる場合があります。

ハードウェア・サービスの延長の下での IBM の責任に以下は含まれません。(1)予防保守(2)新たに報告された不具合、アップデート、パッチ、または修正プログラムが作成されていない以前に報告されたまたは既知の不具合に対するサポート(3)技術変更(4)新しい機械コードの更新、パッチ、または修正 (セキュリティーに対処するために設計されたものを含む)の開発。 IBM は、セキュリティー脆弱性への対応を「IBM Product Security Incident Response 」(PSIRT) ブログで公開しています。(https://www.ibm.com/blogs/psirt/

適格性のある対象機械、対象期間(ハードウェア・サービスの延長の発効日からその終了日まで)、場所、選択されたオプション、および料金はすべて、該当する TD にて指定されます。新たに追加された機械およびその後の対象期間は、新たな TD に記載されます。

第 6 条の条件にかかわらず、IBM は、30 日前の書面による通知により、任意の機械のハードウェア・サービスの延長を終了できるものとします。 お客様は事前に支払い済みのサービス料金の残期間分を受け取ります。 本サービスは、自動更新されません。


通常のハードウェア サポートに対して、「ハードウェア サービスの延長(Hardware Service Extension)」の追加費用がどのくらいになるかは分かりませんが、ソフトウェア保守(Software Maintenance)サポートの差額が参考になるとすれば、おそらく高額になると推測されます。

ハードウェア サポートが終了となるマシンのリストに、Power E950ミッドレンジ システムおよびPower E980ハイエンド システムがなかったことには、お気付きでしょうか。それらのシステムがいつサポート終了となるかについては、今後も注視するつもりです。Power E980は、2018年9月に一般利用可能となり、2022年10月に営業活動終了となっています( Power E980の製品サポート ページ参照)。Power E950は、2018年8月に提供開始され、2023年10月に営業活動終了となっています( Power E950の製品サポート ページ参照)。これらのマシンはいずれも、開発終了日(EOD)またはサポート終了日(EOS)はまだ定められていません。

編集者注:本記事掲載の翌日、IBMから、上述したエントリー レベル マシンの標準保守サービス終了についての詳細を記した 発表レター「AD25-0134」がリリースされました。なお、Power E950およびPower E980のサポート終了時期に対しては、影響が及ぶものではありません。

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