販売終了のPower7/Power8フィーチャーが多い理由
2018年初めのPower9システムの出荷開始が近づくにつれて、Power Systemsのカタログは中身が実に少なくなっています。皮肉なことですが、IBMが古いPower Systemsマシンおよびそのフィーチャーについての営業活動を終了するということは、IBMが本当にPower9のための地ならしをしていることの表われということです。それはまた、Power9システムに対する出費の意向のない顧客に対しては、フィーチャーが提供されているうちに古いマシン用に何かを買わせるための方策でもあります。
10月24日に公開された発表レター 917-177の中に、新しい略語を見つけました。「LTB」という略語で、「Last Time Buy」(最終購入)を略したものです。そして、それはPower7、Power7+、およびPower8システムで使用される一部のフィーチャーをその対象としています。
いつものことですが、どのシステムが影響を受けるのか、そしてそれらのシステムのどのようなフィーチャーが終了されようとしているのか確認するためには、数多くのフィーチャー番号に目を通さなければなりません。リストの初めの方に、全製品ラインで使用されているUSBマウスが載っていたのには笑ってしまいました(完璧なソリューションでなくなるなどと責めないであげてください)が、これは10月31日に販売終了となります(ハッピー ハロウィン、トリック オア トリート. . . . )。12月29日には、2ポートの1Gb/秒Ethernetアダプター製品群が終了となります。各種Powerマシン上でCognos、InfoSphere、SPSS、およびDB2 BLUアクセラレーションがバンドルされた一部のソリューション スタックも同様です。2018年1月26日には、古いPower5およびPower6マシン向けのメモリーおよびプロセッシングのCapacity on Demand(CoD)機能が終了となります(発表レターではPower7およびPower8マシンのみとされていますが)。そして、2018年3月31日には、旧型の10K RPMおよび15K RPMディスク ドライブ製品群が販売終了となります。また、旧型のフラッシュSSD(IBMはこれ以上倉庫に置いておきたくないようです)も一緒に終了となります。さらに、同じく3月31日に終了となるフィーチャー コンバージョンが数多くあります(発表レターの最後までじっくり目を通してください)。そして、2018年8月24日には、ハイエンドPower7およびPower7+搭載Power 770およびPower780マシン向けのCapacity on Demand(CoD)機能が販売終了となります。
LTBとは、 RIP(Requiescat in Pace、「安らかに眠れ」)ということなのでしょう。