急激にディスク使用率が高くなってしまった場合の対応方法は?
Question
弊社で使用しているIBM i (AS/400)のディスク使用率は、通常は50%前後なのですが、本日夕方急激にディスク使用率が高くなってしまい、先ほど90%を超えてしまいました。
原因の調査方法と対応について教えていただけますでしょうか。
Answer
突然ディスク使用率が高くなってしまう原因としては、特定のジョブが何らかの問題で暴走していて一時ストレージを使用してしまっていることが考えられます。
その場合に役立つコマンドが「WRKSYSACT」です。
このコマンドは、現在活動状態のジョブまたはタスクの状況を画面表示してくれます。
コマンド実行後、「F10= リストの更新」または「F19= 自動最新表示」を押すことで、現在活動しているジョブの最新状況を確認することができます。
もし特定のジョブが暴走をしている場合は、常にリスト上位にその名前が挙がってくることでしょう。そのジョブの内容などを確認してください。
もし原因のジョブがあった場合、保留にすることでディスク使用率の上昇が止まる可能性があります。
またそのジョブを強制終了することで、ディスク使用率が徐々に減っていく可能性もあります。
対象のジョブを強制終了していいかどうかは、その時のジョブの使用状況によるのでお客様自身にてご判断ください。
「WRKSYSACT」でもジョブの特定が難しい場合は、ディスク・スペースの調査をすることになります。こちらは時間がかかってしまいますが、RTVDSKINF/PRTDSKINFをお試しください。
参考:DISKの使用率を確認する方法
https://www.e-bellnet.com/category/technology/1307/1307-308.html
特定のライブラリーのサイズが大きい場合は、そのライブラリーの調査をします。
もし一時スペースのサイズが大きい場合は、タイミングを見てIPLをすることで使用率が減るはずです。
急激にディスク使用率が高くなってしまう原因については様々な原因があります。
ディスク使用率100%になってしまうと最悪システムダウンを起こしてしまう事になります。
一分、一秒、とにかく一刻でも早くどうにかしたいところですが、落ち着いて対応していただければと思います。
by . かんぴょう木綿さん