緊急時のIBM i (AS/400)の電源オフについて
Question
普段はGO POWERのスケジュールや、或いはPWRDWNSYSコマンドを用いて電源オフをしていますが、緊急事態が起きて急いで電源をオフにするにはどうすればいいでしょうか。
コンセントのプラグを抜いてしまっても良いでしょうか?
Answer
電化製品でもいきなりコンセントのプラグを抜いてしまうのは勧められたものではありません。
以下は、手順書(マニュアル)に従ってコンソールから電源を遮断する余裕が全く無い場合における、緊急事態時の手順です。
以下のサイトを参照してください。
- POWER9:コントロール・パネルを使用したシステムの停止
https://www.ibm.com/docs/ja/power9?topic=hmc-stopping-system-by-using-control-panel
(抜粋)
3:ラックの前面ドアを開きます。(型式により、若干デザインが異なります)
4:コントロール・パネルの電源ボタン(A)を押し下げたままにします。コントロール・パネルで、4 から 0 までカウントダウンが表示されます。カウントダウンが完了したら、電源ボタンを放します。
コントロールパネルのコードが推移後、システム電源がオフになり、パワーオン表示ライトがゆっくり明滅し始め、システムはスタンバイ状態になります。
コンソールが使えない等で「バツン!」と落とす、リスク覚悟の上でどうしても電源ボタンから電源を落としたい際は手順3から実行するという形になります。
リスク例)
- 次回IPL時には通常掛かっている時間より、余計に時間が掛かります。
- 処理途中等でデータに整合性が保たれない恐れがあります。
以下、機器によっては若干異なりますのでいくつか、リンクを記載します。ご自身が使用している機器を予め確認しておくと良いと思います。
POWER9:9009-41A、9009-41G、9009-42A、9009-42G、9223-42H、または 9223-42S サーバーのコントロール・パネルおよびコントロール・パネル・ディスプレイ
https://www.ibm.com/docs/ja/power9?topic=irrcip-control-panel-2POWER7:システムの電源オンおよび電源オフ
https://www.ibm.com/docs/ja/power7?topic=procedures-powering-powering-off-system
呑みに行きたく、早く電源をオフにしたとかは、システム管理者としては「どうか」と思いますが、先ほどの手順すら行うことも出来ない、緊急事態の場合、操作をおこなわず、直ぐにその場の退避を優先してください。
by けやきのじぃじ