サポートチーム便り2012.02.20
IPL時「TCP8500」エラーMSGがあがってくる
移行作業時に「TCP8500:構成エラー」のメッセージが確認されることがあります。
この現象は*DFTROUTEに指定したアドレスが、ネットワーク上に存在しない場合に発生するエラーなので、特に問題はありません。
以下は、参考情報です。
※ 環境・・・8202-E4C V7R1M0 累積:11270
現 象
IPLをすると、「TCP8500:構成エラーのためにL2TPサーバーが始動できません」のメッセージが表示される。
構成プロファイルを確認すると、「QL2TPxx」というようなプロファイルが自動的に作成されている。
原 因
*DFTROUTE が存在しない、あるいは存在していても「ネクスト・ホップ」がネットワーク上に存在しない場合に発生します。
IBMに確認したところ、サービスエージェントの設定をしていなくても、IPLの際に、サービスエージェントの情報として自動的に作成されるそうです。
しかしながら、使用していない場合は、一度作成した後自動的に削除される動きをするが、「*DFTROUTE」がないと、エラー検出されてしまい、消されないで残ってしまうようです。
対応方法
*DFTROUTE がネットワーク上に存在すれば発生しないエラーなので、特に対応は不要ですが、発生させたくない場合は、以下の操作にて、発生させないことができます。
- IFSエリアの以下のデータを編集します。
「/QIBM/UserData/OS400/UniversalConnection/eccBase.
properties」
===========================================
************* データの始め ****************
# eCare Client Base Runtime properties
AUDITLOG_COUNT = 2
AUDITLOG_MAXSIZE_MB = 2
AUTO_CONFIGURE_CONNECTIVITY = YES
CONNECTIVITY_CONFIG_DIR = /qibm/userdata/os400/universalconnection
INVENTORY_COLLECTION_CONFIG_DIR = /qibm/proddata/os/service/ecs
LOG_DIR = /qibm/userdata/os400/universalconnection/log
PLATFORM_EXTENSION_CLASS = com.ibm.universalconnection.commonextensions.Common
PlatformExtensions
PRODUCT_DIR = /qibm/proddata/os/service/ecs
TRACE_LEVEL = INFO
TRACELOG_MAXSIZE_MB = 20
===========================================
=> 「AUTO_CONFIGURE_CONNECTIVITY = YES」 の「YES」を「NO」にします。 - 既に作成されている構成プロファイル「QL2TPxx」を削除します。
※ 一度オフにしてからでないと消せません。
以上で、IPL後にこのエラーは発生しなくなります。