仮想イーサネットを構成する
Question
LPAR をいくつか備えた Power 5 V5R4 システム (HMC 6.1.2 を実行) を使用しています。元々、これらの LPAR は別々のマシンだったので、FTP と DDM を使用してシステム間でオブジェクトを転送していました。LPAR に移行してからもこの習慣を続けていました。
ところが、パフォーマンスを改善する必要が出てきて、仮想イーサネットが役立つのではと思っています。特に、LPAR 1 台で企業の Web サーバーをホストしているため、ファイアウォール外にあるプロテクトされていない DMZ に接続しています。DDM を使用したデータ転送が特に遅いのはこれが理由ではないかと疑っています。つまり、インターネット接続のパブリック側にある物理イーサネット・リンクを使用しているためではと思っています。仮想イーサネットは、LPAR の IP アドレスの接続先に関係なく、LPARS 間の通信をサポートしているのでしょうか。
LPAR に移行したときに、システムのセットアップはハードウェア保守担当者に任せていたので、仮想イーサネットを構成した経験がありません。構成プロセスを説明している資料、あるいはチュートリアルはあるでしょうか。
Answer
主に 3 つのステップで構成されています。
- (HMCを使用した)仮想IOAの構成
- 回線記述の作成
- TCP/IP設定(インターフェース、経路など)
以下のオンライン資料が役立つでしょう。
ステップ 1:
System i (POWER5)-『Configuring a Virtual Ethernet Adapter Using Version 6 of the HMC』
ステップ 2 および 3:
i5/OS 論理区画: 『Virtual Ethernet』
『Scenario: Creating a virtual Ethernet for Interpartition communications』
また、以下の IBM Redbooks に詳細と方法が説明されています。
『IBM i5/OS IP Networks: Dynamic (see chapter 13)』
『LPAR Configuration and Management Working with IBM eServer iSeries Logical Partitions』
これらは、入手可能な資料のほんの一部です。これら情報源のほとんどは SST メニューや iSeries ナビゲーターを参照して仮想 IOA を作成していますが、HMC でパーティション管理している場合はこれらのツールは使用できません。同様の IOA 構成手順を見つけるには、ご使用のシステムの HMC 資料を参照する必要があります。
インターフェースの 1 つがパブリック・インターネットに直接接続されているため、TCP/IP 設定コマンドへのすべてのアクセスを組織のほんのわずかな人数のユーザーに制限し、仮想 LAN を使用する場合の安全を確保する必要があります。これは、仮想 LAN の場合も物理 LAN のように通常の TCP/IP 設定を行い、ネットワーク管理権限があるユーザーが仮想 LAN インターフェースを再構成する場合があるためです。